
大小はあれど、家電製品って値が張りますよね。
だからこそ、出来るだけ出費を抑えたいというのは当然の気持ちだと思います。
今回は、元家電量販店販売員として10年間働いた私が誰でも成功する値下げ交渉のやり方を紹介します。
本記事の信頼性
- こんな悩みを解決します
- ・家電量販店での値下げ交渉のやり方が知りたい!
・ネット購入と家電量販店での購入はどっちがメリットある?
Contents
誰でもできる家電量販店での値下げ交渉のやり方

今回紹介するのは、ガツガツしていない人、交渉が苦手な人でも比較的簡単に成功するやり方です。
店員さんとも良い関係のまま、気持ちよく交渉を進めていきたい!という方にもおススメの方法になります。
まずは欲しい家電の相場を調べておこう
購入したい家電製品の価格相場を事前にネットなどで調べておきましょう。
すごく当たり前の話ですが、どの商品も底なしに値下げできるわけありません。
相場と全く違う金額を最初から突き続けると、店員側としては相手にしたくなくなります。

私の経験上、相場を知らないまま交渉している人は結局購入決定ができず色んなお店をグルグル回り、時間を浪費しているパターンが多いです。

安く買うのも大事だけど、そこに行きつくまでに貴重な時間と交通費を掛けてるって考えたら得してるのか微妙ですね…笑
店員へは礼儀よく
ここで交渉の8割が決まると言っても良いです。

私も販売員時代に何度も値引き交渉を受けましたが、えらく高圧的に来るお客様も実際にいらっしゃいました。
店員も人間です。印象が悪い人に対して親切にしようとは思いません。お互い気持ちよく対応出来る様にならないと交渉のスタートにも立てません。
逆にこれができない人は交渉に向いていないので、ここでこのページから離れて違う記事を探した方が有益です。
「これいくらになりますか?」はNGワード
値引き交渉する際に一番言っちゃいそうなワードですが、実はこれ、損する可能性が高いです。
お店としては本来、1円でも値引きせずに済ませたいもの。
この交渉方法だと適当な価格を提示されるだけ。勿論そこからさらに食い下がる手もありますが、非常に効率の悪い交渉です。

常に相手に主導権を持たれてしまうやり方ですね。
比較対象をしっかり提示する
他のお店の価格やネット価格など、比較対象をしっかり店員に提示することが大事です。
もし比較対象が無い場合は、いくらなら購入するかという話をしましょう。
店員側として一番困るのが、いくら値引きしたら買ってくれるのかわからない場合です。

たまに、「他のお店が安かった」→「いくらでしたか?」→「教えれない」というやり取りになる人いますが、交渉にならずお互い良い結果を生みません。
また、他のお店の条件を伝える際、以下の内容をしっかり伝えると良いです。
- 他店比較する際に伝えるべき条件
- ・商品価格(税込or税抜)
・ポイントサービスやおまけ
・設置費用、処分費用の有無
・延長保証の有無とその内容

延長保証が有料の店舗で購入を検討する場合は、延長保証の加入を値引き交渉に使うのも有効ですよ。
延長保証の加入はお店にとってメリットもあるし、実はノルマがあったりするので少々無理な交渉でも対応してくれることがあります。
お店にもメリットのある値引き交渉を

“交渉”なので相手にもしっかりメリットを与えてあげるのが基本。ただ「安くしてよ!」だと、得しているのはあなただけです。
しっかり相手にもメリットを提示しましょう。
家電のまとめ買い
複数購入はお店にとっても1回の接客で大きな売上が得れるチャンス。有効な交渉手段です。
後述しますが、電子レンジや炊飯器、掃除機などの小物家電の購入予定があれば、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの大物家電とのまとめ買いがおすすめです。

小物家電はあまり利益が乗っておらず、交渉しても値引きできる額はそこまで大きくありません。
また、まとめ買いする際も合計予算を伝えておくと交渉がスムーズに進みやすいです。
店舗独自のサービス加入
お店が発行しているクレジットカードや会員サービスなど、店舗独自のサービス加入も値引き交渉に有効な手段です。
特にクレジットカードは年会費無料で発行しているお店が多く、そのお店で使用した際の特典も別に得る事が出来るケースがほとんどなので作っておいて損は無いです。
値引き交渉の最後の一押しとしてもおすすめの提案方法になります。
お店のおすすめ商品は狙い目
売場で目立つように「今週のおすすめ品」などで展開されている商品を狙う手もあります。
こういった商品は、
- 売れば利益が大きい
- 在庫を早く売り切りたい
このどちらかのパターンがほとんど。
つまり主導権がこちらになりやすいので、おすすめ商品で機能面含めて納得できるなら積極的に交渉してみましょう。
家電値引きには限界がある

お店も慈善事業では無いので、マイナスになってでも値引き対応してくれることはあまりありません。
値引き交渉時に知っておくと良い内容をいくつか紹介しておきます。
大幅値引きしやすい家電製品
値引きしやすい家電製品、値引きしにくい家電製品があります。以下のまとめを参考にしてください。
- 大幅値引きしやすい家電製品
- ・大型冷蔵庫
・ドラム式洗濯機
・エアコン
- あまり値引きできない家電製品
- ・オーブンレンジ / 電子レンジ
・炊飯器
・掃除機
・照明
・パソコン
・タブレット
・その他小物家電
基本高価格帯の商品ほど、大幅値引きしやすいです。特に新商品などは交渉すればほぼ間違いなく値下げしてくれます。
逆に低価格帯の商品はそこまで値引けない事がほとんど。利益があまり乗っていません。
「冷蔵庫ではたくさん値引いてくれたのに!」というのも通用しません。

1人暮らし用の家電はほとんど値引きできないです。しつこく交渉しても時間の無駄なのでどうしても安く購入したいなら正直ネット購入で良いかと思います。

新生活の単身家電セットなら別々で購入するよりお得になっているから商品にこだわりがなければセット品を狙いましょう♪
値引き額の目安
実際どのくらい値引き出来るのか。お店によってや勿論商品によっても違いますが10%以上値引きが出来るケースは“まれ”ということだけは覚えておきましょう。

価格ドットコムの最安価格より実質金額で安くなればもう買っておいた方が良いですよ。
その価格を他のお店で提示しても、同じ条件に合わせるだけか、ほんの僅かに安いくらいなので時間と労力を考えたら損しているパターンが多いです。
基本はどの商品も表示価格の大体5~7%くらいの値引きを提示してくるお店がほとんどです。
色々紹介しましたが、家電はネット購入の方が正直言って楽です

販売員を続けて何度も価格交渉をやってみたこと、私自身がネット通販で商品を探しながら感じた結論ですが、正直ネット購入の方が楽です。
- ネットでの家電購入が楽な理由
- ・もともと安いから価格交渉が不要
・店員からの余計なセールスを受けずに済む
・手続きに時間が掛からない
ひとつずつ解説していきます。
価格交渉が不要
ネット価格の方が安いのは当たり前。人件費などでのアドバンテージがあります。
交渉を頑張ったところでネット価格に合わせるくらいが限界なら、最初からネット購入で良いのではというのが持論です。
交渉って時間と手間が掛かるので果たして本当に得したのか微妙な場合もあります。
その点ネット購入であれば面倒な交渉不要でサクッと買えちゃいます。
店員からの別商品アピールが面倒
商品を決めて購入しに行ったのに、他の商品を勧められること多くないですか?
メーカー販売員はもちろんそのメーカー商品を勧めてきますし、家電量販店の店員も実は拡販商品などが指示されているため、常に公平な案内をしているとは限りません。
別商品を提案されている時間が無駄ですし、決めていた商品を何となく批判されて不快な気持ちになったりもします。
手続きに時間が掛かる
お店に行って、店員を探して、交渉して、手続きをして、お会計をして、家に帰って…。
家電量販店って結構長い時間拘束されるんですよね。

せっかくの休日に大切な時間を削って交渉してもネット価格と同じくらいしか値引きできないって悲しくないですか?
ネット購入なら営業時間も気にせずにちょっと空いた時間にパパっと購入出来ちゃいます。
まとめ:家電の値引き交渉のコツはwin-winの提案が大事
今回紹介した交渉術は、家電製品を値引きたいときに限らず普段の生活の中でも活用できる内容だと思います。
お互いがwin-wimになるような交渉をすれば、基本的に成功します。

ちなみに元販売員の私が家電購入する際、わざわざ複数店舗を周ることはしません。
これ家電販売従事者のほとんどがそうだと思います。理由は比較したところで大した差が付かないのを知っているから。
あなたがよく利用する店舗での関係性を良くして交渉→値下げしてもらうのが一番良いです。
また、私個人的にはネット購入を勧めていますが、もちろん注意も必要。
基本的に設置が絡む商品の購入はしっかり条件面を確認するようにしましょう。また、返品条件や配送日時の指定が出来るかなどもチェックしておくと良いです。

家電のネット購入に関してはこちらの記事も参考にしてください。
最近はパナソニックの一部家電製品などで値下げ交渉ができないものもあるので、パナソニック家電を検討しているならこちらの記事もチェックしてみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。