
「乾燥機能って本当に乾くの?」「電気代が高いって聞くけど…」「そもそも、うちの狭い洗面所に置けるの?」
高価な買い物だからこそ、ドラム式洗濯機選びにはたくさんの疑問や不安がつきまといますよね。この記事では、単なるスペック比較では見えてこない「日々の手入れの楽さ」や「家事の時短につながる本当の性能」に徹底的にこだわり、あなたの生活を豊かにする最高の1台を見つけるお手伝いをします。
本記事の信頼性
この記事は家電販売歴10年以上の私nananが書いています。
おうちに居ながら皆さんの家電選びのお手伝いが出来るように日々記事を執筆中。
3年前に縦型からドラム式洗濯機に買い替え。家電販売の経験と実際に使用して得た知識を活かして有益な情報を提供します。
- この記事を読んでわかること
- ・ドラム式洗濯機の選び方
・国内主要メーカーそれぞれの特徴
・ドラム式洗濯機をお得に購入する方法、買い時
Contents
【超重要】2025年ドラム式洗濯機市場の最新トレンドと今後の動向
洗剤柔軟剤自動投入対応モデルが人気
とにかく楽!毎回洗濯するごとに計量する面倒な手間から解放されます。粉末洗剤やジェルボール洗剤など一部ダメなものはありますが大体の洗剤柔軟剤が対応しているので、洗剤も自由に選べます。
自動投入になることで洗濯機が衣類の量に合わせて正確に計量してくれるので、入れすぎや不足もなく、一番良い洗濯パフォーマンスを発揮してくれます。

洗剤や柔軟剤は入れすぎても効果が高まるわけではないし、むしろ洗剤カスとなって機械内部で詰まるなど故障の原因にもなります。
自動投入対応モデルは今かなり増えているので選びやすくなりましたし、自動投入対応モデルでも、自動投入を使わずに今までどおり手動で毎回洗剤を入れることもできます。
洗濯以外の使い方 「シワ取り」「消臭」が便利
高温スチームによる、衣類のシワ伸ばしや消臭ができるコースが人気です。これは洗濯や乾燥と違い、衣類スチーマーのような使い方ができるコース。
- クローゼットにしまっていたシャツがシワになっていた
- 今日着たカーディガンやスラックスを洗濯はしないけどケアしておきたい
こんなときに30分ほどでケアできるから非常に便利。パナソニックや日立、東芝、AQUAの一部機種が対応しています。
メーカー | 対応機種 |
---|---|
パナソニック | NA-LX129E / NA-LX127D / NA-SD10HBL |
日立 | BD-STX130M / BD-SX130M / BD-SW120M |
東芝 | TW-127XP5 |
AQUA | AQW-DX12R |
「省エネ性」と「スピード」のバランスが重要
メーカー | 運転時間(約) | 電気代(約) |
---|---|---|
パナソニック NA-LX129E | 98分 ※6kg時 | 24.8円 ※6kg時 |
日立 BD-STX130M | 93分 ※7kg時 | 35.7円 ※7kg時 |
東芝 TW-127XP5 | 87分 ※7kg時 | 41.2円 ※7kg時 |
シャープ ES-12X1 | 150分 ※6kg時 | 18.3円 ※6kg時 |
AQUA AQW-DX12R | 139分 ※6kg時 | 35円 ※6kg時 |
省エネも運転スピードも一番!というのが良いのはもちろんですが、一般的にスピードを重視すると電気代が高い傾向にあります。
電気代の安さはシャープがダントツなのですが、運転時間が他メーカーよりも1時間くらい長いのがネック。逆にスピードだと東芝が一番ですが、電気代がかなり高くなります。

あなたが一番重要視しているポイントをしっかり見極めピッタリな洗濯機を選びましょう。
お手入れが簡単になって良い状態を長く使えるように進化!
5年以上前のドラム式洗濯機からの買い替えを検討している人は、今のドラム式洗濯機のお手入れ性能の進化には特に驚くと思います。
どのメーカーも独自のやり方で日々のお手入れを簡単にしています。埃や洗剤カスが残りやすかったドアパッキンの裏側も、毎回自動洗浄してくれるようになりました。

パナソニックと東芝の一部機種は60℃の高温水で洗濯槽を洗って、洗濯槽クリーナー不要で強力なカビ対策をしてくれるコースを持っていたりと、使い勝手が大きく向上しています。
基本性能や機能で比較することも大事ですが、どんな高性能モデルでもお手入れが面倒だと、サボるようになって、本来の性能を維持することが難しくなるのでメンテナンス性は家電選びにおいてかなり重要なポイントです。
【結論】5大メーカー最新機種!独自評価が一目でわかる「早わかり比較表」
家電量販店でも取り扱いがある主要メーカー5社の最上位モデルを比較表にまとめました。
どの機種も衣類に優しい低温風×省エネ性の高い「ヒートポンプ式乾燥」を採用していますが、機種によって電気代はバラバラです。あなたがドラム式洗濯機に求める部分がどこなのかを考えて、最適な機種を選びましょう。

ちなみに、洗濯や乾燥にかかる時間はあくまでも目安。実際にこの時間で終わることはほとんど無いと思ってください。「表記の時間×1.5倍」くらいで考えておくと良いです。
一人暮らしの部屋など、さらにコンパクトなドラム式洗濯機を探しているなら別の記事で詳しく解説しています。
→ 【2025年】コンパクトドラム式洗濯機をプロが徹底比較!おススメ3選も紹介
【お悩み別】後悔しないドラム式洗濯機の選び方 おすすめ5選
とにかく失敗したくない!プロが選ぶ1番のおすすめ
家電系の雑誌などで毎年ほぼ必ずと言って良いほど賞を受賞しているLX129の現行機種です。運転スピードの速さと省エネ性の高さを両立している優等生モデル。価格は高いですが、同時に満足度も高いです。

実際に私もこのLX129を使用していますが、音も静かですし、お手入れも楽。機能、お手入れのしやすさ、デザイン性どれをとっても高得点を叩き出している「後悔したくないならコレ!」というドラム式洗濯機です。
お手入れについては、乾燥フィルターのお手入れは毎回必要ですがかなり掃除しやすいので10秒ほどで簡単にできます。洗濯槽のお手入れも専用コースでやれば洗浄剤不要でできますし、乾燥ダクトの掃除も直接できるのでお手入れ性もかなり高いです。
LX129についての詳しいレビュー記事はこちらから。
→ 【レビュー】NA-LX129購入の決め手になった5つのポイント
究極のズボラさん向け!「手入れの楽さ」重視
日立の一番の特徴は「らくメンテ」。毎回のお手入れから解放されて、日頃のお手入れは2週間に1回のフィルター掃除だけでOK。「とにかくお手入れは面倒だからできるだけやりたくない!」そんな人には日立がピッタリです。
今回おすすめしているのは最上位モデルではありませんが、最上位モデルは、
- カラー液晶タッチパネル操作になる
- 洗濯機に初期搭載しているコース数が多い
この違いのみで、他はほとんど同じ。むしろ、おすすめしているSX120Mはカラバリが選べるメリットがあります。
狭いスペースでも大容量モデルが欲しい!「コンパクトさ」を重視
「設置場所や搬入経路が狭くて大容量タイプのドラム式洗濯機が置けない…。」そんな方に一度検討して欲しいのがこのAQUAのドラム式洗濯機。高さを抑えているので設置時の蛇口への干渉が少ないですし、奥行きも一般的な70cmを切ったサイズ感でスッキリ設置できます。
機能面でも、「洗剤柔軟剤自動投入」「温水洗浄」「ヒートポンプ式乾燥」「UV除菌」などフルスペック状態ですし、それでいて本体価格も抑えられています。

もっとコンパクトなドラム式洗濯機を探したいならこちらの記事を参考にどうぞ。
→ 【2025年】コンパクトドラム式洗濯機をプロが徹底比較!おススメ3選も紹介
機能は最低限あれば良い!低価格×ヒートポンプ式モデル
- 国内メーカーが良い
- ヒートポンプ式乾燥が良い
- 洗剤柔軟剤自動投入が良い
- それ以外は多機能でなくて良いから安いものが欲しい
この条件でドラム式洗濯機を探しにくる人多いですが、正直かなり難しい条件。それを叶えてくれるのが東芝の127XM5です。しかも低価格モデルながら、ドアの開きが「右開き」のタイプも選ぶことができるので、かなり選びやすい機種です。

もし左開きタイプでよければAmazonで2年前の型落ちモデルが激安価格で販売されています。設置や回収サービスも低価格で利用できるので、こちらもおすすめです。
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乾燥はたまに使うかも!乾燥頻度少なめの家庭向け
乾燥機能はヒートポンプ式が一番と言われていますが、乾燥機能を毎回は使わない人はヒートポンプ式にこだわる必要はそこまでありません。このモデルはヒーター乾燥のタイプですが、ヒートポンプ式同様の低温での乾燥なので衣類の縮みを抑えることができます。
洗剤柔軟剤自動投入、温水洗浄、お手入れ箇所が少ない「らくメンテ」など使い勝手が良い人気機能はしっかり対応していますし、ヒートポンプ式モデルよりも本体価格が安いのが特徴です。
【メーカー別】2025年秋モデル!5社の強みと弱みを本音でレビュー
パナソニック LXシリーズ
パナソニックの強み
国内のドラム式洗濯機で長年王者に君臨するパナソニック。衣類に優しく省エネなヒートポンプ乾燥、温水洗浄、洗剤柔軟剤自動投入など今人気の機能のトレンドを先駆けて搭載してきたメーカーです。
- 洗浄力と幅広い衣類に対応できるコース数の多さ
- 乾燥までのスピードの速さと電気代の安さが両立
- 日々のお手入れのしやすさと長期使用時のリスクの少なさ
とにかくどの項目においても高いレベルなので「パナソニック買っておけば間違いない」と言っても良いくらい。

実際に私も徹底的に比較した上でパナソニックを選びましたが、洗濯の仕上がり、お手入れのしやすさ、デザイン性どれも満足だしストレスなく使っています。
パナソニックの弱み
個人的には弱みではないと思っていますが、「メーカー指定価格」という家電量販店での値引き交渉ができない商品になっていることです。価格はどこの家電量販店でも全く同じになっているので、『どこで買っても一緒』と言われています。
実は…細かい話をすると全く同じではありません。少しでもお得に買うための方法がありますのでパナソニックを選ぶときはこの記事をチェックしておいてください。
パナソニックのオススメ機種
最上位モデルNA-LX129Eではなく、あえて上から2番目の機種をオススメします。理由は最上位モデルと機能差がほとんどなく、「操作部の違い」と「ナノイーの有無」だけ。ナノイーは水で洗えない衣類の除菌消臭ができたり、洗濯槽内を清潔に保ってくれたりと便利ではありますが、そこに5万円多く払えるかどうかになります。ほとんどの方はこのNA-LX127Eで満足できるはずです。
ちなみにこの上位2機種の違いについては別記事で詳しく解説しています。
NA-LX129EとLX127Eを家電のプロが徹底比較!違いを解説します
- パナソニックはこんな人におすすめ
- ・洗濯機選びで失敗したくない
・洗濯乾燥をよく使う
・お手入れのやりやすさも重視したい
・洗濯機購入後のランニングコストやリスクを抑えたい
日立 ビックドラム
日立の強み
パナソニックと同じくドラム式洗濯機は「日本製」ということも人気ポイントのひとつである日立。昨年は最上位モデルはパナソニック同様、「メーカー指定価格商品」で値引き不可でしたが、今回からはその対象から外れています。
- フィルターのお手入れを激減できる「らくメンテ」
- 乾燥後の衣類シワ伸ばし効果の高さ
- 洗濯容量、乾燥容量の大きさ
お手入れ自体をできるだけやりたくない!という人に一番にオススメできるのが日立です。
日立の弱み
省エネ性が高い「ヒートポンプ式」を搭載しているのは上位2機種のみ。それ以下は電気代と水道代が高くなります。ヒーター式にはなりますが、一般的なヒーター式と違い低温乾燥ではあるので衣類の縮みはヒートポンプ式同様、抑えることができています。

乾燥機能をよく使う人はヒートポンプ式のタイプを選びましょう。
また、お手入れをらくにした「らくメンテ」については定期的なメンテナンスをサボると内部でのホコリ詰まりが起きやすく乾燥エラーに繋がりやすいので注意が必要です。数年前から「らくメンテ」はトラブルが起きている機種もあるのでこちらの記事もチェックしておいてください。
日立のオススメ機種
日立もイチ押しは上から2番目の機種。今年のモデルはこの機種のコスパが高いです。温水洗浄にも対応して最上位機種との機能差があまりなくなりました。しかもダークグレー色もあるので、白色以外が良いという人にも魅力的な機種になっています。
たくさんのコースを日常で使い分けていきたいという場合はタッチ液晶の方が操作性が高いのでBD-STX130Mを選びましょう。
- 日立はこんな人におすすめ
- ・できるだけお手入れはしたくない
・一度の洗濯量が多い
・乾燥後の仕上がりを重視している
東芝 ザブーン
型式(左開き) -T(ブラウン色) -W(ホワイト色) | TW-127XP5L-T TW-127XP5L-W | TW-127XH5L | TW-127XM5L |
型式(右開き) -T(ブラウン色) -W(ホワイト色) | TW-127XP4R-T TW-127XP4R-W | TW-127XH4R | TW-127XM5R |
発売日 | 2025年9月22日 | 2025年9月29日 | 2025年9月29日 |
操作パネル | 大型カラータッチパネル | LED表示 | LED表示 |
スマホ連携 | 〇 | 〇 | × |
洗濯容量 乾燥容量 | 12㎏ 7㎏ | 12㎏ 7㎏ | 12㎏ 7㎏ |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 30分 87分 | 30分 87分 | 35分 89分 |
洗濯乾燥時 電気代 ※7㎏時(約) | 41.2円 | 41.2円 | 41.2円 |
自動投入 | 液体洗剤 柔軟剤 | 液体洗剤 柔軟剤 | 液体洗剤 柔軟剤 |
洗い方 | ウルトラファインバブル マイクロバブル Ag+抗菌水 | ウルトラファインバブル マイクロバブル Ag+抗菌水 | ウルトラファインバブル Ag+抗菌水 |
温水洗浄 | 〇 | 〇 | × |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 | ヒートポンプ乾燥 | ヒートポンプ乾燥 |
湿度センサー | 〇 | × | × |
UV除菌 | UV除菌コース UV除菌消臭コース UV除菌洗濯コース UV除菌洗乾コース | UV除菌洗乾コース UV温風除菌コース | × |
乾燥フィルターラクラクお手入れ | 〇 | 〇 | × |
便利機能 | バブルdeメンテ 60℃温水槽洗浄 うるおい上質仕上げ しわケアコース | バブルdeメンテ 60℃温水槽洗浄 | - |
風呂水対応 | 別売り | × | × |
東芝の強み
パナソニックの機能に近い使い方が可能。価格がすぐに値下げされていきますし、店頭での価格交渉もやりやすいので「高性能タイプが欲しいけど最初の手出しを抑えたい」という人にピッタリです。
- 乾燥容量7kgの大容量
- 低価格モデル(TW-127XM5)も右開きが選べる
- Ag+(銀イオン)を含んだ抗菌水で洗濯できるから清潔性◎
- 洗濯のみ運転後、電源を再度入れ直すことなく追加で乾燥ができる(TW-127XP5のみ)
特に「洗濯後にやっぱり乾燥したい」と思った時に使える続けて乾燥が便利。洗濯後に一部の衣類だけ乾燥したいというときもスムーズに使えます。
東芝の弱み
省エネ性の高いヒートポンプ式を採用しているのに、電気代が高いです。
メーカー | 容量 | 運転時間(約) | 電気代(約) |
---|---|---|---|
東芝 TW-127XP5 | 7㎏ | 87分 | 41.2円 |
日立 BD-STX130M | 7㎏ | 93分 | 35.6円 |
パナソニック NA-LX129E | 6kg | 98分 | 24.8円 |
同じ7kgまで乾燥できる日立と比べても1回あたり約5.6円高いです。パナソニックと比べると乾燥容量の違いが1kgあるものの約16.4円も差があります。毎日洗濯乾燥をする家庭なら10年間でパナソニックと約59,040円もの差が出るので、乾燥頻度が高い家庭はしっかりと検討した方が良いです。
東芝のオススメ機種
パナソニックや日立に比べても安く購入しやすいながらも最上位モデルならではの高機能を体験できます。他メーカーには無い、ブラウン色を選べるのもポイントなので他と違う色の洗濯機を探している人にもおすすめ。
ちなみに低価格モデルのTW-127XM5は「洗剤柔軟剤自動投入」「ヒートポンプ式乾燥」「ドアの開きが左右で選べる」という好条件が揃っている高コスパモデル。

「衣類に優しく電気代が安いヒートポンプ式乾燥の機種が欲しいけど予算をとにかく抑えたい!」という人にピッタリで今年かなり人気機種になると予想しています。
- 東芝はこんな人におすすめ
- ・高性能モデルを安くで購入したい
・洗剤柔軟剤自動投入モデルを安くで購入したい
・抗菌水洗浄で清潔性を高めたい
シャープ
型式(左開き) -W(ホワイト色) -H(ダークグレー色) | ES-12X1-WL ES-12X1-HL | ES-12P1-WL | ES-11K1-WL |
型式(右開き) -W(ホワイト色) -H(ダークグレー色) | ES-12X1-WR ES-12X1-HR | ES-12P1-WR | ES-11K1-WR |
発売日 | 2025年9月11日 | 2025年9月15日 | 2025年9月18日 |
操作パネル | ダイレクトタッチナビ | ダイレクトタッチナビ | ダイレクトタッチナビ |
スマホ連携 ※遠隔操作非対応 | 〇 | 〇 | × |
洗濯容量 乾燥容量 | 12㎏ 6㎏ | 12㎏ 6㎏ | 12㎏ 6㎏ |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 35分 150分 | 42分 160分 | 45分 150分 |
洗濯乾燥時 電気代 ※7㎏時(約) | 18.3円 | 21.7円 | 58.3円 |
自動投入 | 液体洗剤 柔軟剤 | 液体洗剤 柔軟剤 | × |
洗い方 | マイクロ高圧洗浄 | マイクロ高圧洗浄 | マイクロ高圧洗浄 |
温水洗浄 | △ | × | × |
乾燥方式 | ハイブリット乾燥 (ヒーター+ヒートポンプ) | ヒートポンプ乾燥 | ヒーター乾燥 |
プラズマクラスター | 〇 | 〇 | 〇 |
乾燥フィルター自動お掃除 | 〇 | × | × |
便利機能 | タオルケアコース 温水極め洗いコース 洗乾80分コース シワ抑えコース 生成AIサービス 音声機能 | ガンコ汚れコース 時短コース シワ抑えコース 生成AIサービス 音声機能 | 極め洗いコース 時短コース 部屋干しコース 消臭シワ抑えコース |
風呂水対応 | × | × | × |
シャープの強み
衣類の除菌や消臭、洗濯槽内のカビ予防にもなる「プラズマクラスター」を全機種搭載しています。パナソニックにも「ナノイー」がありますが、最上位モデルしか搭載されていないので低価格でイオンによる除菌消臭機能が欲しいならシャープがおすすめ。
また、上位2機種(ES-12X1、ES-12P1)は外観も変更されてスタイリッシュなデザインになったこともポイント。従来のシャープ製品はドアを開いた時のトータル奥行きがかなり大きく、設置しづらかったのでこれは良い変更だと思います。

この2機種は他メーカーのヒートポンプ式乾燥モデルと比べても電気代がかなり安いのがポイントです。乾燥時間が長くはありますが、時間を気にしない人には魅力的です。
シャープの弱み
基本性能や機能において他メーカーより少し遅れているというのが本音です。最上位モデルに搭載されている「温水極め洗い」も他メーカーのように温度設定ができる本格的な温水洗浄ではないですし、乾燥効率を長く維持するための熱交換器洗浄がシャープは非搭載。口コミを見ていても3年ほどで乾燥時間が長くなったという声が多いなという印象です。
正直「シャープでないといけない」という決め手に欠きやすい洗濯機です。しかし東芝同様、どんどん価格が下がっていくので低予算で手に入れやすいのはメリットの1つだと思います。
シャープのオススメ機種
過去モデルよりもデザインが洗練されてトレンドを意識した見た目になりました。基本性能は大きく変更はありませんでしたが、洗剤柔軟剤自動投入用のタンクが大型化したので詰め替えの頻度が下がり使い勝手が向上しています。
他メーカーが「タオルをふかふかに仕上げるコース」を推している中で、タオルをあえて【ゴワゴワに】仕上げるコースがあるなど、さすが“目の付け所がシャープ”なニッチな層に嬉しい使い方ができるのが特徴です。
- シャープはこんな人におすすめ
- ・省エネ性を一番重要視したい
・プラズマクラスターを使いたい
AQUA まっすぐドラム
型式(左開き) -K(シルキーブラック色) -W(ホワイト色) | AQR-DX12RL(K) AQR-DX12RL(W) | AQR-DM10RL(W) | AQW-SD12AL(W) |
型式(右開き) -K(シルキーブラック色) -W(ホワイト色) | AQR-DX12RR(K) AQR-DX12RR(W) | AQR-DM10RR(W) | AQW-SD12AR(W) |
発売日 | 2024年9月5日 | 2024年9月12日 | 2025年10月9日 |
操作パネル | LEDタッチパネル | LEDタッチパネル | ボタン式 |
スマホ連携 | × | × | × |
洗濯容量 乾燥容量 | 12㎏ 6㎏ | 10㎏ 5㎏ | 12㎏ 6㎏ |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 29分 139分 | 29分 149分 | 29分 139分 |
洗濯乾燥時 電気代 ※7㎏時(約) | 35.0円 | 33.0円 | 29.5円 |
自動投入 | 液体洗剤 柔軟剤 | 液体洗剤 柔軟剤 | × |
洗い方 | 泡フルウォッシュ | オールラウンド浸透洗浄 | オールラウンド浸透洗浄 |
温水洗浄 | 〇 | 〇 | 〇 |
乾燥方式 | ヒートポンプ乾燥 ※補助ヒーター搭載 | ヒートポンプ乾燥 | ヒートポンプ乾燥 |
UVライト | 〇 | × | × |
乾燥フィルター自動おそうじ | 〇 | 〇 | 〇 |
便利機能 | Aiウォッシュ 除菌乾燥 置きラクコース ミストアイロンコース | - | 排水フィルター洗浄コース |
風呂水対応 | × | × | × |
AQUAの強み
他メーカーのドラム式洗濯機と比較して、本体奥行きと高さがコンパクトです。「他の洗濯機は設置できなかったけどAQUAなら置けた!」という人も多いので、他が第一候補だったとしてもAQUAも第二候補として検討しておいても良いかと思います。
そして何より安い!現行の最上位モデルである、DX12Rは発売してから1年以上経ったこともあり、20万円台で洗剤柔軟剤自動投入や温水洗浄などに対応した高機能モデルを購入できます。
AQUAの弱み
これは実際に商品を見ていただきたいのですが、洗剤柔軟剤自動投入のタンクがお手入れしづらいです。洗剤と柔軟剤がひとつのタンクで構成されているので、お手入れするときに別々に洗うことができません。洗剤と柔軟剤が同時に空になるというパターンはほぼ無いので、無駄が発生します。
このように、洗濯機の細かい作りについてはやはり国内大手メーカーに比べてチープな部分がいくつかあるので、ある程度「価格相応」と思っておいた方が良いです。
口コミでも、「音や振動が大きい」「乾燥が長い」「しっかり乾かなくなった」などの低評価レビューも他に比べて多いなという印象はあります。購入の際は、延長保証に必ず入るようにしましょう。
AQUAのオススメ機種
AQUAの最上位モデル。しかし発売が昨年なので価格はかなり下がっていています。12kgの洗濯に対応しながら、奥行きは685mm、高さも943mmとかなりコンパクトなので設置できる確率が高くなります。
多くの専用コースに対応していますが、特におすすめなのが「静止乾燥コース」。洗濯槽の回転を止めた状態で乾燥できるので、スニーカーなどの靴を乾かすのにも使えます。
- AQUAはこんな人におすすめ
- ・ドラム式洗濯機が欲しいけど、設置スペースが限られている
・できるだけ価格を抑えたい
【購入前に最終チェック】賢い買い方とおすすめの購入時期
新型発表直後が狙い目?一番お得に買えるのはいつ?
国内主要メーカーの場合、ドラム式洗濯機のほとんどは1年に1回のモデルチェンジで、発売時期は10月〜11月に集中しています。
型落ちモデルを安くで狙うのであれば、6月〜8月上旬がおすすめです。
2025年の状況で言うと、8月中旬(お盆休み)の段階でパナソニックや日立は店舗で完売というケースも見られました。とくに右開きドアタイプは販売終了が早いので、あまり待ちすぎないことをおすすめします。

ネットでは型落ちモデルが販売され続けていることがあります。特にAmazonは掘り出し物が多いので一度はチェックしておきましょう。
2025年10月5日時点で、Amazonなら現行モデルの半額近い価格で購入できます。機能も大きな違いはありません。
Amazonで家電購入をする場合はこちらの記事も参考にどうぞ。
→ 【2025年最新版】不安解消!Amazonでの冷蔵庫・洗濯機を購入&設置 完全ガイド
家電量販店 vs ネット通販 メリット・デメリットを徹底比較
家電量販店 | ネット通販 | |
---|---|---|
メリット | ・実際に商品を見たり触って比較できる ・店員へリアルタイムで質問できる ・値引き交渉ができる | ・交渉不要で最初から価格が安いことが多い ・欲しいものがすぐに買える ・24時間いつでも買い物ができる ・型落ちモデルが買える ・店舗では取り扱いがない商品も買える |
デメリット | ・店舗へ直接行く必要がある ・受付に時間がかかることが多い ・型落ちモデルの取り扱いが少ない ・欲しいもの以外を薦められる場合あり ・ウォーターサーバーなど余計な勧誘が多い | ・値引き交渉できない ・送料や設置料、返品規定など注意 ・使い方などの質問を気軽にできない |
昔は保証などのアフターサービスを考えると、家電量販店で直接購入した方が安心でしたが、今は楽天やAmazonなどのネット通販でも延長保証サービスへの加入もできますし、設置サービスもしっかり対応してくれるショップが増えました。
家電量販点では値引き交渉ができるので、そういったのが得意だったり好きな方は店舗での購入がおすすめ。ただしほとんどの場合は結局ネット価格に合わせる(近づける)までが限界の場合が多いので、それなら最初からネットで購入した方が早いというのが私の考えです。

家電のネット購入についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
見落としがちな「搬入経路」と「ドアの開き」
ドラム式洗濯機を検討するとき、商品比較に集中しがちです。しかし一番大事なのが「そもそも設置できるのか」という点。まずしっかり自宅へ搬入・設置ができるかをチェックしておかないと、せっかく悩み抜いて決めた時間も無駄になってしまします。
- 最低限チェックしておくべき項目
- ・防水パンがある場合はそのサイズ(内寸縦54cm以上×横59cm以上)
・洗濯機置き場までにあるドアの幅(最低でも洗濯機幅よりも広い必要あり)
・廊下や階段、エレベーターなどの幅(最低でも洗濯機幅よりも広い必要あり)
・洗濯機ドアの開き(左開きor右開き)
こちらのサイトでより詳しく説明してくれています。

店舗や家電メーカーは余裕を持った計算をしているので、「ギリギリ入りそうだけど不安…」という方は搬入見積もりサービスを利用しましょう。お住まいの地域の家電量販店で無料〜数千円で対応してもらえます。
よくある質問 Q&A
縦型洗濯機とどっちがいいの?
シンプルに「乾燥機能を使うかどうか」で判断して良いです。乾燥機能を使うなら、乾燥効率の良いドラム式洗濯機を選ぶと良いですし、乾燥機能が不要なら縦型式でOK。

細かく比較している記事もあるのでそちらも参考にどうぞ。
ドラム式洗濯機は洗浄力が低いって本当?
ドラム式は縦回転による「たたき洗い」で汚れを落とすので洗濯槽内に衣類が詰め込まれすぎていると効果が弱まりやすいです。つまり一度にたくさん洗うことを得意としていないので、1回につき4〜5人分の衣類を洗う程度ならドラム式でも縦型式でもあまり差はありません。
最近のドラム式洗濯機は「2度洗いコース」や「温水洗浄コース」など洗浄力を高めたコースを搭載しているモデルが増えてきているので、普段よりも汚れている衣類に対しても使いやすくなっています。
電気代や水道代は本当に安くなる?
型式 | 電気代(洗濯時/洗濯乾燥時) | 水道代(洗濯時/洗濯乾燥時) |
---|---|---|
TW-127XP5(ドラム式) | 2.2円 / 41.2円 | 19.2円 / 14.6円 |
AW-12VP4(縦型式) | 3.3円 / 88.4円 | 33.4円 / 28.8円 |
東芝を例にすると、電気代・水道代どちらもドラム式洗濯機の方が安く抑えることができます。光熱費(電気代+水道代)でチェックすると、
- 洗濯時:ドラム式の方が約15.3円安い
- 洗濯乾燥時:ドラム式の方が約61.4円安い
このようになっています。

例えば10年間洗濯乾燥を続けると考えた場合、20万円以上の金額差が生まれます…!
乾燥機能を使う家庭や、1日あたりの洗濯回数が多い家庭はドラム式洗濯機の方がランニングコストを大きく抑えることができます。
ハイセンスやハイアールは買わない方が良いの?
ハイセンスやハイアール、国内メーカーでもアイリスオーヤマなど最近は格安でドラム式洗濯機が販売されています。口コミを細かくチェックしてみると高評価と低評価、それぞれありますが低評価の意見が多い印象です。
国内大手メーカーとの違いは、
- 運転時間が長い
- 電気代が高め
- コース数が最低限
- スマホ連携非対応
このあたりが挙げられます。また、不具合の報告も他メーカーに比べても多いなという印象です。それでもシンプルなモデルを探している人や、とにかく予算を抑えたい人にはピッタリですので購入の際は延長保証サービスを利用すると安心だと思います。
まとめ
私も3年前にドラム式洗濯機を購入し使用していますが、本当に買って良かったです!洗濯後にハンガーに掛けて干す手間と、乾いたら洗濯物を取り込むという手間が一切無くなります。

作業時間でいうと1回あたり15分だとして、1ヶ月で450分、1年で5,400分=90時間もの時間が手に入るってことです。
家事ストレスを減らして、同時に自分時間も作れる家電なので購入の価値ありですが、どの洗濯機が良いかはあなたの使い方次第です。乾燥機能を頻繁に使っていきたいならヒートポンプ式乾燥のモデルが良いですし、設置スペース次第ではコンパクト性を重視する必要があります。
ドラム式洗濯機の一番の買い時は価格が下がっている6月〜8月頃ですが、家電量販店が30万円越えの新商品だらけでも、Amazonなどのネット通販にはかなり値下がりした型落ちモデルもあるので必ず一度はチェックするようにしましょう。