新婚生活を始めるにあたり、家電製品の選択はとても重要です。中でも冷蔵庫は毎日使用するものであり、ほんの少しの不満でも長年付き合っていくと考えると、かなり満足度が低下します。
この記事では、新婚の皆さんが冷蔵庫を選ぶときに考えるべきポイントを詳しく解説します。
本記事の信頼性
- こんな悩みを解決します
- ・新婚が買うべき冷蔵庫のサイズ、容量を知りたい
・冷蔵庫の選び方を知りたい
Contents
新婚向け冷蔵庫の選び方
新婚向け冷蔵庫選びのポイントは主に3つ。
- サイズ
- 容量
- 機能
サイズは事前に必ず確認を
どんなにお気に入りの冷蔵庫に出会えても設置できなければ意味がありません。
冷蔵庫置き場の広さ(幅・奥行き・高さ)と、搬入経路(廊下やドア幅、エレベーターや階段の幅など)は事前にしっかり測っておいてください。
最近の冷蔵庫は「幅スリムタイプ」や「奥行きスリムタイプ」、高さを抑えた「低背モデル」など種類が多いので、搬入や設置のできるモデルを選びましょう。
容量は400L以上がおすすめ
これには理由が2つあります。
- 家族が増えたときに400L以下は容量が足りなくなる
- どのメーカーも400L以上から性能が良くなる
400L以下は容量が足りない
冷蔵庫の必要容量の目安は計算式があります。
使用人数×70L+100L(常備分)+70L(予備分)
この式どおりなら2人だと310Lあれば良いのですが、冷蔵庫は約10年使い続けれる家電です。家族が増えたときのことを考えると正直ギリギリは安心できる容量ではありません。
300Lクラスは冷凍室がそこまで大きくないモデルが多く、食材のまとめ買いもやりにくいです。
製氷室も独立していないことが多いです。氷をよく使うなら製氷室は独立しているモデルを選びましょう。
氷を取り出すときに冷凍食品への温度変化を抑えられるので、食材、省エネ性のどちらに対しても良くなります。
冷蔵庫は400L以上から性能がよくなる
実は300Lクラス以下と400L以上では性能差が大きくでます。
- 400L以上冷蔵庫のおもな特徴
- ・製氷室が独立
・食材の鮮度長持ち機能が追加
・急速冷凍対応
・省エネ性アップ
もちろん例外もありますが、基本はこのような違いがあり、長年使い続けることを考えると使いやすさを重視した方が絶対に満足度は高くなります。
食材の鮮度長持ち機能があれば、食材ロスを抑えることができるのでまとめ買いしても無駄になりにくくて安心です。
機能は「いる・いらない」をハッキリと区別して
多機能になればなるほど冷蔵庫の価格は高くなります。
どの機能も「あれば便利」なのは間違いないですが、お金を払ってまで欲しい機能なのかを冷静に考えましょう。
販売員として、新婚さん含めて多くの方々に冷蔵庫選びのお手伝いをしてきた立場から「最低限は欲しい機能」を紹介しておきます。
- 冷蔵庫選びで最低限欲しい機能
- ・鮮度長持ち機能
・独立製氷室
パナソニックの「微凍結パーシャル」や三菱の「氷点下ストッカー」などは冷凍せずに食材の保存期間を伸ばせる便利機能で難しい設定も無いので使い勝手がかなり良いです。
その他、デザインとして高級感のある「ミラー色」や「フロストガラス」を選びたい場合は、どのメーカーも最上位モデルになるので、価格はかなり高いです。しかし冷蔵庫は室内の家電の中では一番大きいので一番視界に入ります。キッチン空間との調和性を考えながら、ピッタリの色やデザインを選べば満足度も高まるので、予算と相談しながら決めていきましょう。
冷蔵庫選びでよくある質問
家電量販店で接客している中でよく質問されることをまとめました。
冷蔵庫選びの悩み解決に役立ててください。
野菜室真ん中と冷凍室真ん中はどっちがおすすめ?
冷凍食品の品質アップや、まとめ買い需要の高まりから数年前までは冷凍室が真ん中タイプが主流でしたが、最近では野菜室真ん中タイプも増えてきました。
正直好みなのですが、こだわりが無い場合は私の場合、新婚さんには冷凍室真ん中タイプをおすすめしています。
冷凍室の中の方が入っている食材の数も多く、目当てのモノを取り出すのにかかる時間も長くなりがち。体への負担を考えて冷凍室真ん中の方が使い勝手が良いと考えています。
別記事にて詳しく解説しているので興味があるならチェックしてみてください。
片開きと観音開きはどっちがおすすめ?
これは冷蔵庫のサイズによって違ってきます。一般的に、冷蔵庫の横幅が65cm以上だと観音開き(フレンチドア)が主流になり、幅65cm未満だと片開きが主流になります。
なので選んだ冷蔵庫の幅で自然とドアの開きは決まってきます。
ドアの開きから冷蔵庫を選ぶ場合は、以下の内容を参考にしてください。
観音開き(フレンチドア)
ドアポケットに収納したものであれば、左右どちらも全開にせず必要な方のドアだけ開けばよいので、無駄な冷気の逃げも防げて省エネ。ドアを開けたときの圧迫感が少ないのも特徴です。
片開き(右開きor左開き)
幅が65cm未満の冷蔵庫は、ほとんどがこの開きになります。
ドアを開けばポケットに収納しているものが全て一目で見渡せる点や、ドアポケットの収容量が多い点がメリットになります。一般的に設置場所の壁側にドアが開くようなタイプを選ぶのがおすすめなので、冷蔵庫の左側が壁の場合は、写真と逆の「左開き」のタイプが使いやすいです。
引っ越しが多い家庭は、片開きの場合、引っ越し先の冷蔵庫設置場所によって使いづらくなる可能性あり。観音開きやシャープの「どっちもドア」がおすすめです。
片開き冷蔵庫を購入するときの注意点
右開きと左開きの購入間違いが非常に多いです。店員へ何度も確認しましょう。
また、左開きの場合はお届けまでに日数がかかることが多いので余裕を持って購入しましょう。
どっちもドア
このドアの開きはシャープだけです。特徴は片開きと一緒ですが、右からでも左からでもドアの開閉が可能なので、引っ越しが多い家庭や両方からドアを開けることがある場所への設置を予定している際に便利。
耐久性を心配する声が多いですが、長年続けている仕様ですし、もちろん耐久テストをクリアしてきているので安心して大丈夫です。
おすすめのメーカーは?
非常によく聞かれますが、“あなたの使い方に合わせて相性がある”というのが私の考えです。
それぞれのメーカーの簡単な特徴を解説しますので参考にしてください。
パナソニック
生鮮品、冷凍、野菜とどの食材も鮮度を長持ちさせる機能が充実しているモデルが多いです。冷凍室と野菜室がどちも大きいのでまとめ買い向け。
ラインナップも多く、上位機種になるとデザイン性もかなり高く人気がありますが、上位機種は「メーカー指定価格商品」なのでお店ごとの価格差が無く、値引き交渉もできません。
メーカー指定価格商品をお得に買いたいならこの記事を参考にしてください。
三菱
「冷凍室真ん中タイプ」と「野菜室真ん中タイプ」をほぼ平等に展開しています。東芝以外は野菜室真ん中タイプは機能が限定的だったりするのですが、三菱はそれがなく好みで選べるのが特徴。
“凍ってても食材をサクサク切れる”という「切れちゃう瞬冷凍」が有名です。
私も今、三菱冷蔵庫を使用しています。切れちゃう瞬冷凍についてはレビュー記事もあるのでそちらも参考にどうぞ。
東芝
野菜室真ん中冷蔵庫の代表メーカー。冷凍室真ん中タイプはありません。
他メーカーは野菜室真ん中タイプだと、野菜室はあまり広くありませんが、東芝は真ん中×大容量とどちらも叶えているのが特徴です。
他のメーカーに比べて価格が安いことが多く、予算を抑えたい人も購入しやすいです。
日立
冷蔵室を重視したい人におすすめのメーカー。冷蔵室最上段も棚の高さが低く、隅々まで広く使えるだけでなく、「まるごとチルド」で冷蔵室全体をチルドの低温状態をキープできます。食材が傷みにくいので冷蔵状態での作り置きもやりやすいです。
シャープ
奥行きスリムなモデルが多いので、冷蔵庫の奥行きを抑えたいなら第一候補。野菜室真ん中&大容量冷凍室が特徴です。他のメーカーでは珍しいカラーバリエーションを持っているのでそこにも注目。
シャープ冷蔵庫についてはこちらの記事でも紹介しています。
AQUA(アクア)
できるだけ冷蔵庫を安く手に入れたいならAQUA。国内主要メーカーほど多機能ではありませんが、その分価格が安いです。
デザインもスタイリッシュなものが多いので、機能にこだわりが無いならおすすめ。
高性能では正直ありませんが、冷蔵庫の棚など使いやすさは重視されていて使い勝手は結構良いです。
まとめ
新婚生活をスタートさせる上で、冷蔵庫選びは楽しいけれども重要なプロセスのひとつです。
冷蔵庫選びの大事なポイントは3つ。
- サイズ
- 容量
- 機能
容量は性能が大きく追加される400L以上がおすすめ。あとは設置場所や搬入経路に合わせてサイズを、そして使い方と予算に合わせて機能を選んでいきましょう。
家電のプロ厳選のおすすめ冷蔵庫はこちらからチェックできます。
この記事が、皆さんが最適な冷蔵庫を見つける手助けになれば幸いです。2人の新しい生活にピッタリの冷蔵庫を選んでください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。