冷蔵庫って10年~15年くらい使う長持ち家電。
ながーく使うからこそ、買い替えなどで冷蔵庫選びするときに慎重になっちゃいますよね。
家電量販店に行っても、たくさん並ぶ冷蔵庫たち。
そして説明してくれる販売員も、人によっておススメ商品が違って結局どれを選べばよいか悩むばかり…。
冷蔵庫の買い替えを検討している人、新生活で新たに冷蔵庫を検討している人みんなに読んで欲しい記事です。
是非ともこのまま読み進めていって頂けたらと思います。
本記事の信頼性
こんな悩みを解決します
- 失敗しない冷蔵庫の選び方を知りたい!
Contents
【まずは基本】家族向け冷蔵庫の選び方
まずは基本の選び方から。
冷蔵庫の種類はたくさんあります。そこから選ぶとなると比較対象が多すぎるので、まずは最低限絞る作業が必要です。
冷蔵庫の選び方① 設置可能サイズ
どんなに気に入った冷蔵庫を見つけても、設置できなきゃ意味がありません。
まずは設置可能サイズをしっかりチェックしましょう。
- 本体サイズ(幅/奥行き/高さ)
- 設置場所の空間
- 設置場所までの搬入経路
最近は、ある程度の家族向け冷蔵庫なら背面スペースは不要。両サイドも放熱上はほぼスペース不要です。
ドアや引き出しを開ける際に干渉しないかをチェックしておきましょう。
階段搬入や搬入時の人員増加は別料金の場合がほとんどなので、不安な人は事前見積もりをやっておいた方が絶対に良いです。
冷蔵庫の選び方② 容量
設置可能サイズの範囲内で、どれだけ冷蔵庫の容量が必要なのかを考えていきましょう。
基本的に、必要な冷蔵庫の容量の目安は以下のとおりです。
冷蔵庫の容量目安 = (70L×家族人数)+ 100L※常備分 + 70L※予備分
ただしこの方式ってちょっと時代に沿わなくなってきていると感じます。
昔に比べてまとめ買いする家庭が増えているので、そういう家庭はプラス50L~100Lくらいしても良いです。
あとは冷蔵室、冷凍室、野菜室のどこの容量を最重要視するかも大事です。
実際に収納できる容量を比較する際は、カタログの中に記載されている「食品収納スペースの目安」で判断しましょう。
食品収納スペースの目安はカタログ内の容量記載箇所に<>で記載されています。
写真内の赤でマーカーしているところですね。
家電量販店などで価格表に一緒に記載している容量は“定格容量”と言って、実際に収納できる容量とは若干違います。
定格容量ってなに?
簡単に言うと、工具などを使わず、手で取り外せる引き出しや棚などを全て取り外した状態で本体に水を入れて何リットル貯まるかという数字。つまり、食材が入らないタンクと本体の隙間も容量に含んでいるってこと。
冷蔵庫の選び方③ 野菜室の位置は真ん中派?
野菜室の位置。これも結構悩みどころですよね。
10年前くらいまでは野菜室真ん中の冷蔵庫ばかりでしたが、最近では冷凍室真ん中タイプもあります。
冷蔵庫の選び方④ 冷蔵室ドアの開きは片開き?フレンチドア?
冷蔵室のドアについては、片開きとフレンチドア(観音開き)と大きく2パターン。
それぞれ特徴があるので、使い方に併せて選んでいきましょう。
片開き ※どっちもドアも含む
昔からあるドアの開きなので馴染みがありますね。
片開きタイプの最大の特徴は、ドアポケットの収納力。
フレンチドアに比べてたくさん収納ができるので、「我が家は飲み物や調味料がたくさん!」という人におすすめです。
片開きを選ぶときは、右開きなのか、左開きなのかを間違わないようにしましょう。
一般的に設置場所の壁側に開く開き方がおすすめです。
フレンチドア(観音開き)
フレンチドアは片開きを使っていた人や若い世代からちょっとした憧れがあるみたいですね。
引っ越しが多い家庭も、設置場所で右開きか左開きか悩まなくてOKなのは魅力ポイント。
また、ドアを開いても冷蔵庫手前のスペースを圧迫しないのも特徴です。
【疑問】冷蔵庫の野菜室は真ん中派?最下段派?
冷蔵庫選びで悩みどころなのが、野菜室の位置。
10年前までが野菜室真ん中だったから今回も…でもOKですが、冷凍室真ん中タイプにもメリットがあるのでそれぞれの特徴をしっかり理解しておきましょう。
冷凍をあまり使わないなら、野菜室真ん中でOK
「ほどんど冷凍室使わないよ!」
という人もいると思います。そんな人は迷わずに野菜室真ん中タイプを選んでOKです。
どの家庭もドアの開閉数でみると野菜室が多い傾向にありますが、冷凍室の方が開けてる時間が長い事が多いんです。
ここ数年は冷凍室真ん中が主流
すでに記載もしていますが、ここ10年で野菜室真ん中から冷凍室真ん中にトレンドが変化してきています。
また、野菜室は冷蔵庫の中で一番温度が高い(5~8℃)部屋。
冷蔵室、冷凍室と温度が低い部屋の間に温度の高い野菜室を配置しようとすると、野菜室の温度維持対策が必要になります。
なので野菜室真ん中タイプは同サイズ冷蔵庫よりちょっと食品収納スペースの目安の合計が少なくなる傾向があります。
野菜室の位置は最終的には好み
色々と解説しましたが、結局は好みの世界。
どういう使い方をするかで、野菜室の位置は決めてOKだと思います。
同じ野菜室真ん中冷蔵庫でも、東芝やシャープのように野菜室の位置が高めのタイプもあります。
身長の低い人は逆に野菜を取り出しにくいパターンもあるので、実際の商品を見ながらチェックしておきましょう。
【必見】冷蔵庫は機能より棚の配置など全体の形をチェック
家電量販店で冷蔵庫の説明を受けるとき、販売員は各メーカーの特徴的な機能を一生懸命説明してくることが多いんです。
触る頻度が多い家電はとにかく使いやすさを最優先に。
どんなに最新の機能が付いていても、普段の使いやすさがダメならストレスだらけです。
チェックポイント① 冷蔵室
冷蔵室も大きく分けて
- ドアポケット
- 冷蔵室上段
- 冷蔵室下段
とゾーンを分けて考えていきましょう。
冷蔵室ドアポケット
どんな調味料や飲み物を普段収納しているかをイメージしましょう。
今使っている冷蔵室のドアポケットの写真を撮っておいて比較するのもアリです。
- 収納量は維持できそうか、それ以上収納できるか
- 使っているお茶ボトル(ピッチャー)や、浄水ポットはちゃんと入るサイズか
冷蔵室上段
ここは家庭によって使用頻度が大きく変わるゾーン。
ペットボトルや粉類などの常備品をしっかり収納している家庭もあれば、高い場所で使いづらく、ほぼ機能していない家庭もあります。
上段ゾーンは背伸びしての出し入れが必要だったりするので、ここが使いやすいかどうかは結構重要なチェックポイントです。
冷蔵室下段
冷蔵室で一番重要なゾーンだと思います。
鍋をそのまま収納したいという人は、事前に自宅の鍋のサイズ(特に高さ)を把握しておきましょう。
また、このゾーンは重たい物を収納することが多いので、強化ガラス仕様の棚になっていることが理想です。
チェックポイント② 冷凍室
冷凍室はやはり第一に容量をしっかりチェック。
また、冷凍室の中で2段ケースなのか、3段ケースなのかが違ったりします。
- 2段ケース → 背が高い食材を立てて収納しやすい
- 3段ケース → 小さいもの(小分けした食材)を整理整頓しやすい
それぞれにメリットがあるので使い方によって選ぶと良いです。
チェックポイント③ 野菜室
ここも冷凍室と同じで容量はしっかりチェックを。
あとはタンク内の広さ、そしてペットボトルや調味料は立てた状態で収納できるのかも忘れずに確認を。
野菜室はメーカーによってクセが強い部屋です。
奥行きスリムタイプの野菜室がかなり狭かったり、製氷室が野菜室の下にあるタイプはペットボトルが1列収納できなかったりします。
【比較】冷蔵庫メーカーそれぞれの主な独自機能
最後に主な冷蔵庫メーカーそれぞれの独自機能をまとめておきます。
個人的に冷蔵庫は第一に使いやすさ、その次に機能だと思っています。
パナソニック
冷蔵室最上段にコンプレッサーを配置して、その分冷凍室や野菜室を広く取っている「トップユニット式」が特徴のパナソニック。
冷凍室、野菜室が広いのでまとめ買い家庭に使いやすい冷蔵庫とも言えます。
はやうま冷凍/はやうま冷却が便利すぎる
製氷室横にある上段冷凍室(クーリングアシストルーム)が非常に便利。
業務用レベルの冷却力でアツアツご飯も約60分で冷凍。
解凍後のパサつきを抑えて、ご飯のモッチリとした触感をしっかり守ります。
ラグジュアリーモデル“WPXシリーズ”がカッコよすぎ…!
デザイン性にもこだわった、パナソニック冷蔵庫最上位機種“WPXシリーズ”が非常に人気。
指紋が目立ちにくいフロスト加工を施したH色(ミスティスチールグレー)と、鏡面仕上げで空間の奥行き感を演出、周りとの調和性を生み出すX色(オニキスミラー)の2色展開。
グッドデザイン賞も受賞している人気商品です。
三菱
数年前から杏ちゃんとオードリー若林さんのCMがヒットし、注目度が上がった三菱冷蔵庫。
冷凍室真ん中タイプのWXシリーズ、野菜室真ん中のMXシリーズの2パターン展開で選びやすいのも特徴です。
三菱冷蔵庫といったら切れちゃう瞬冷凍
三菱冷蔵庫=切れちゃう瞬冷凍じゃないでしょうか。
-7℃の温度帯で冷却し、冷凍保存しながらも包丁で切れちゃうから調理しやすいという機能。
保存期間も2~3週間保存できるのでまとめ買いに便利な機能です。
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製氷機周りが全て洗える
三菱冷蔵庫のもう一つの特徴。
それが製氷機周りが全て取り外し可能なので丸洗いできちゃうこと。
日立
昔から人気の冷蔵庫メーカーである日立。
他メーカーとアピールポイントが少し違って、冷蔵室の機能性を充実させているのがポイント。
まるごとチルドで冷蔵室は安心の保存環境
冷蔵室全体の温度を2℃で保つ「まるごとチルド」が便利。
温度が低ければそれだけ素早く冷却できるから、菌の繁殖を抑えることができて安心。
また、室内の湿度も高いので一晩くらいならラップ無しでも保存できちゃいます。
最上段に500mlペットボトルが立つ!
540Lクラスのみではありますが、冷蔵室最上段は500mlペットボトルが立つ空間設計。
東芝
昔から野菜室真ん中タイプを主力に展開し続けている東芝。
野菜室真ん中冷蔵庫=東芝という考えの人も多いのではないでしょうか。
野菜室真ん中&大容量
野菜室真ん中タイプの冷蔵庫は、肝心の野菜室サイズが小さいことが実は多いです。
でも東芝の野菜室は真ん中にありながら大容量。
とにかく野菜重視!という人に一番おすすめできるメーカーになります。
タッチオープンが便利
これも東芝冷蔵庫の特徴の1つ。冷蔵室ドアのタッチオープン機能。
写真の通り、両手が塞がっている時もドアを開ける事ができますし、手の力が弱い人でも簡単に使えます。
シャープ
目の付け所がSHARPというだけあって、独自の進化を遂げているのがシャープ。
個人的に唯一のレッド色を持っているのもポイントの1つです。
超大容量冷凍室 メガフリーザー
コストコ大好きユーザーにピッタリの冷凍室です。
深さもしっかりあるのでとにかく冷凍食品を買いだめできます。
ドア開閉時や霜取り運転時の温度上昇を防ぐ「新鮮冷凍」機能もあるので、良い状態で冷凍保存を維持できるのも嬉しいポイントですね。
シャープ家電で揃えれば家電同士の連携ができる
シャープの「ヘルシオ」や「ホットクック」、「ドラム式洗濯機」と連携できます。
登録した冷蔵庫内の食材から冷蔵庫がレシピ提案→ホットクックにレシピ送信→ホットクックで自動調理という感じで使えちゃいます。
AQUA(アクア)
海外冷蔵庫のようなデザイン性の高さと価格の安さから、ここ数年人気急上昇中のAQUA。
国内主要メーカーのような、独自機能は少な目ですが必要最低限の機能で充分という人は要チェックのメーカーになります。
ブログでも話題のTZシリーズ
本体のほぼ半分が冷凍室という大容量っぷり。
しかもウッド調という他に無いデザイン性、奥行きのスリムさがウリのTZシリーズ。
詳しく知りたい人は別記事で紹介していますのでこちらをどうぞ。
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憧れのサイドバイサイド冷蔵庫
向かって左側全部が冷凍室、右側全部が冷蔵室というまさに海外の冷蔵庫の作り。
こちらも別記事にて詳しく解説していますので良かったらどうぞ。
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【まとめ】失敗しない冷蔵庫選びのコツ
いかがだったでしょうか。
ちょっと私の記事としては長くなってしまいましたが、この記事ひとつ読んでから冷蔵庫選びをスタートすれば、あなたにピッタリな冷蔵庫を決める事ができるはず。
冷蔵庫選びのコツは、
- サイズ
- 容量
- 野菜室の位置
- 冷蔵室ドアの開き
- 冷蔵庫の棚などの使いやすさ
- メーカー独自の機能
この順番でチェックしていけばOKです。
10~15年と長期間、そして毎日使う家電が冷蔵庫。
しかも調理中など急いでいる時に使う家電になるので、使いやすさが一番大事です。
失敗しない冷蔵庫選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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