大手国内メーカーのドラム式洗濯機は毎年秋頃に新製品が発表&発売されます。
今年も各メーカーから続々と新製品情報が発表されていますので、発売日や特徴をまとめました。
後半で家電販売員として私がおススメするドラム式洗濯機も紹介しています。ドラム式洗濯機選びの参考にしてもらえると嬉しいです。
本記事の信頼性
この記事は家電販売歴10年の私nananが書いています。
おうちに居ながら皆さんの家電選びのお手伝いが出来るように日々記事を執筆中。
- こんな悩みを解決します
- ・新製品の特長を知りたい!
・新製品の発売日はいつ?
・ドラム式洗濯機のおすすめ機種は?
Contents
2024年発売のドラム式洗濯機新製品を解説
2024年発売の国内各メーカーのドラム式洗濯機の特徴を簡単に紹介します。
- パナソニック→普段使いとしてできることが増えてコスパアップ!
- 日立→新製品発表待ち
- 東芝→乾燥後の仕上がりアップ!
- シャープ→デザイン性と乾燥後の仕上がりアップ!
メーカーごとの特徴を詳しく解説していきます。
【パナソニック】新型ドラム式洗濯機 LXシリーズ
国内のドラム式洗濯機で人気NO.1メーカーであるパナソニック。他メーカーに比べて少し価格は高めですが、基本性能の高さと機能の豊富さから購入後のストレスが少なく満足度が高いユーザーが多いです。
注意点として、パナソニックのドラム式洗濯機(LXシリーズ)はメーカー指定価格商品といって、どの家電量販店でも均一価格&値引き交渉不可です。
メーカー指定価格商品については別記事で詳しく解説しています。
それではパナソニックドラム式洗濯機の特徴を解説していきます!
自動投入の使い勝手が優秀
パナソニックの自動投入機能は洗剤、柔軟剤だけでなく3つ目のタンクがあり、「おしゃれ着洗剤」「漂白剤」「汚れはがし剤」の3つから1つをストックしておくことができます。
今回のモデルから採用された「汚れはがし剤」は普通の洗剤と違い、花王との共同開発で生まれた新開発の剤です。これでさらに汚れが剥がれ落ちやすくなることで、予洗いの手間が減り時短で洗濯ができるようになります。
おしゃれ着を洗うことが多い、汚れものが多い…など家庭によってニーズが違うので自分に合った使い方が選べるのは嬉しいですね。
汚れはがし剤については別記事で詳しく解説しています。
→汚れはがし剤が使える洗濯機は?「極ラク汚れはがし」を詳しく解説
また、パナソニックのLXシリーズは自動投入タンクが他メーカーに比べて大容量なのも特徴です。
とくに洗剤タンクは1,000mL越えなので大容量のお得な詰め替え洗剤も丸々ストックしやすいです。
スピードと省エネ性が両立されている
パナソニックのLXシリーズは洗濯~乾燥までの運転時間がかなり速いのが特徴でしたが、最近だと日立や東芝も同じレベルの運転時間になっています。
しかし、パナソニックが優れている点は電気代の安さ。
メーカー | 容量 | 運転時間(約) | 電気代(約) |
---|---|---|---|
パナソニック NA-LX129D | 6㎏ | 98分 | 27.6円 |
日立 BD-STX130K | 7㎏ | 93分 | 35.6円 |
東芝 TW-127XP4 | 7㎏ | 96分 | 41.2円 |
日立や東芝は乾燥容量がパナソニックより1㎏多いですが、それだとしても電気代の差が出てしまっています。
ちなみに、衣類の質や気温など条件にもより多少違いはありますが、各社のドラム式洗濯機で実際に洗濯乾燥すると、同条件でもパナソニックの機種は運転時間が一番速いことが多かったです。
デザイン性とコンパクト性重視のCubleもあり
パナソニックとしてはLXシリーズがレギュラーシリーズではありますが、本体奥行きのコンパクト性やデザイン性の高さから「Cuble(キューブル)」も根強い人気があります。
一般的なドラム式洗濯機よりも奥行が5センチ以上スリムなので、設置しても前面の出っ張りが少ないのが特徴です。
Cubleについては別の記事で詳しく紹介しています。
【日立】新型ドラム式洗濯機 ビックドラム
乾燥したときの衣類のシワ伸ばしなど、仕上がりに定評のある日立。衣類の汚れ具合や乾きやすい衣類かどうかをAIが自動で見極めて運転時間を調整してくれるAIお洗濯が魅力的です。
最上位のBD-STX130Kはメーカー指定価格となっているのでどこの家電量販店でも同一価格で値引き不可です。
メーカー指定価格を少しでもお得に買う方法はこちらの記事を参考にどうぞ。
メーカー指定価格の抜け穴を大暴露!
乾燥方式に注意!
日立のドラム式洗濯機は「ヒートポンプ式」と「風アイロン方式」と2つの乾燥方式があります。省エネを重視するなら「ヒートポンプ式」に対応したモデルを選びましょう。
機種 | 容量 | 電気代(約) | 水道代(約) | 7年間の光熱費 |
---|---|---|---|---|
【ヒートポンプ式】 BD-STX130K | 7㎏ | 35.6円 | 15.6円 | 約129,024円 |
【風アイロン方式】 BD-SW120K | 6㎏ | 48.7円 | 20.7円 | 約174,888円 |
洗濯機の耐用年数である7年で計算したら約4.5万円の光熱費差!
1日1回の計算でこの差なので、1日に2回以上洗濯乾燥するならもっと光熱費差が大きくなります。
風アイロン方式は乾燥後の槽内の冷却のために水道水を使うので水道代も高くなってしまいます。今はどのメーカーもほとんどの機種がヒートポンプ式を採用しているので、選ぶならヒートポンプ式ですね。
お手入れが面倒な人向けな「らくメンテ」
ドラム式洗濯機を長く、良い状態で使う一番のコツはしっかりお手入れをすること。でもドラム式洗濯機は「乾燥フィルター」や「糸くずフィルター」など日々のお手入れ箇所が多く、面倒くさがりさんはついつい放置しがち。
そんな人にピッタリなのが日立の「らくメンテ」です。毎回お手入れが必要だった乾燥フィルターは洗濯機内部で自動おそうじ→ホコリは下部の糸くずフィルターに集約されます。
2週間に1回糸くずフィルターのお掃除をすればOK!
国内主要メーカーのドラム式洗濯機の中でらくメンテ対応機種が一番お手入れ箇所が少ないです。
まだ旧型が選べる
日立は今年の最上位モデルがまだ発表されていないので、まだ旧型が購入できるようです。
店頭ではすでに完売しているところもあるようですが、ネットではまだ在庫あるみたいですね!
洗剤自動投入、温水洗浄、らくメンテ、ヒートポンプ乾燥と日立の中で何でも入りのモデル。新型よりも約10万円安く購入できるので日立で選ぶなら今はコレ!
【東芝】新型ドラム式洗濯機 ZABOON(ザブーン)
パナソニックを中心に他メーカーの人気の機能を取り入れつつ、独自のウルトラファインバブル洗浄やUV除菌で差別化している東芝。
全機種自動投入対応なので、エントリーモデルのTW-127XM4は国内主要メーカーの中で一番手頃な価格の自動投入対応モデルとなります。
パナソニックとできることがほぼ一緒なのに安い
温水洗浄、自動投入、水で洗えない衣類の除菌可能とパナソニックとできることが近いのに低価格で手に入るのが東芝の魅力。
- ヨドバシカメラ価格比較(2024.9.11時点)
- NA-LX129D(パナソニック):397,980円 ポイント還元なし
TW-127XP4(東芝):415,800円 ポイント10%還元
※参考:ヨドバシドットコム
ポイント還元を考えると東芝の127XP4は実質374,220円。しかもパナソニックと違い指定価格商品ではないので価格交渉も可能で価格の変動も起きやすく、安く買えるチャンスが多いのが特徴です。
パナソニックと東芝で悩んでいる方はすごく多いです!
パナソニックとの違いについて詳しく知りたいならこちらの記事を参考にどうぞ。
湿度センサー搭載で乾燥しすぎを抑制
最上位機種のTW-127XP4のみですが湿度センサーを搭載したことで、乾燥の仕上げに加湿運転をしてくれます。
- 仕上げに加湿運転するメリット
- ・衣類のシワをより伸ばす
・衣類の肌触りアップ
・タオルなどのふんわり長持ち
・乾燥後取り出すときの静電気抑制
恩恵が多いはやはりタオルかなと思います。タオルの仕上がり重視なら東芝を検討して良いでしょう。
低振動×低騒音設計
特許技術である「S-DDモーター」を採用していて、騒音の原因となるギアやベルトがない設計。運転音を抑えることができます。
さらに振動吸収クッションが横揺れを抑えてくれるので、ジーンズやバスマット1枚でも片寄りエラーが起きにくくちゃんと運転してくれやすいのが特徴です。
【シャープ】新型ドラム式洗濯機
型式(左開き) | ES-X12C-*L | ES-V12C-NL | ES-G11C-SL | ES-K10C-*L |
型式(右開き) | ES-X12C-*R | ES-V12C-NR | ES-G11C-SR | ES-K10C-WR |
発売日 | 2024年9月12日 | 2024年9月12日 | 2024年9月12日 | 2024年9月19日 |
カラー | シルバー(S) ブラウン(T) | ゴールド(N) | シルバー(S) | ホワイト(W) ブラウン(T) ※T色は左のみ |
スマホ連携 | △ ※遠隔予約運転不可 | △ ※遠隔予約運転不可 | × | × |
洗濯容量 乾燥容量 | 12㎏ 6㎏ | 12㎏ 6㎏ | 11㎏ 6㎏ | 10㎏ 6㎏ |
定格洗濯時間(約) 定格洗濯乾燥時間(約) | 35分 150分 | 43分 165分 | 43分 170分 | 45分 150分 |
洗濯乾燥時 電気代 ※7㎏時(約) | 18.3円 | 27円 | 27円 | 58.3円 |
自動投入 | 液体洗剤 柔軟剤 | 液体洗剤 柔軟剤 | × | × |
温水洗浄 | △ | × | × | × |
乾燥方式 | ハイブリット乾燥NEXT | ヒートポンプ乾燥 | ヒートポンプ乾燥 | ヒーター乾燥 |
モモンガファン | 〇 | × | × | × |
プラズマクラスター 除菌・消臭 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
乾燥フィルター自動お掃除 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ドアパッキン洗浄 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
風呂水対応 | 別売り | × | × | × |
機能面ではトレンドの最前線を走っているとは言えませんが、省エネ性の高さや独自性の高いデザインが特徴的なシャープ。
実用性を考えるとスペックは他メーカーに軍配があがると評価しています。
乾燥時の仕上がり(ワイシャツなどのシワ)の写真をカタログや公式サイトでもあまり多く掲載してこないので、あまり押しポイントではないのかなと思っています。
※他メーカーは1kg時、3kg時、6kg(7kg)時などと数パターンでしっかり仕上がりの様子を写真で解説している。
シャープは「シワ抑えコース」での仕上がり状況は載せてくれてはいますが、容量が1㎏までとかなり制限されてしまいますし、そもそも1㎏くらいならどのメーカーもシワ伸ばし効果はかなり高いです。
独自性の高いデザイン
シャープ以外の国内メーカーはどんどんデザインが似てきているのに対してシャープは独自のデザインを採用しています。周りと違ったデザインのものが欲しいならシャープは最有力候補です。
最上位モデルのX12Cで採用されている別色のブラウン色も中々カッコイイです。
お手入れ頻度が少なくて済む
洗剤自動投入や乾燥フィルター自動お掃除搭載モデルはお手入れ頻度が他メーカーよりも少なくて済む設計になっています。
- 自動投入のお手入れ頻度
- シャープ:6ヵ月に1回
一般的:3ヵ月に1回
- 乾燥フィルターのお手入れ頻度(メインフィルター)
- シャープ:1週間に1回
一般的:乾燥ごとに毎回
正直なところ、自動投入やフィルターのお手入れは簡単に終わるので気にしすぎなくても良いですが、本当に少しでも手入れを減らしたいならアリ。
ちなみに乾燥フィルターの自動お掃除はメインフィルターのみなので、もう1つのサブフィルターはちゃんと自身でお手入れが必要です。
NO.1の省エネ性能
最上位モデルのX12Cは洗濯~乾燥(6㎏)したときの電気代が国内主要メーカーモデルの中で最安の約18.3円!
メーカー | 容量 | 運転時間(約) | 電気代(約) |
---|---|---|---|
シャープ ES-X12C | 6kg | 150分 | 18.3円 |
パナソニック NA-LX129D | 6㎏ | 98分 | 27.6円 |
日立 BD-STX130J | 7㎏ | 93分 | 34.5円 |
東芝 TW-127XP4 | 7㎏ | 96分 | 41.2円 |
とにかく省エネ性の高さを最優先に選びたい!ということならシャープを選ぶべきです。
ちなみに他メーカーは省エネコースがあるのでそちらをベースにした表がこちら。
メーカー | 容量 | 運転時間(約) | 電気代(約) |
---|---|---|---|
パナソニック NA-LX129D | 6㎏ | 165分 | 19.2円 |
日立 BD-STX130J | 7㎏ | 200分 | 21.7円 |
東芝 TW-127XP4 | 7㎏ | 205分 | 22.3円 |
シャープのように時間にこだわらないなら各メーカーとも20円前後に電気代を抑えることができます。
プロ厳選のおすすめドラム式洗濯機ベスト3
各メーカーのドラム式洗濯機の中から家電販売歴10年以上の私が厳選しておすすめベスト3を紹介します。
- NA-LX129D(パナソニック)
- BD-SX120J(日立)
- NA-LX113D(パナソニック)
※2024年9月11日時点
NA-LX129D(パナソニック)
一言で言うとまさに『ド安定』。お金出せるならこの機種だし、出す価値は十分あります。
洗浄、乾燥、お手入れ性、デザイン性のすべてが高レベルで満足度が高いドラム式洗濯機です。
乾燥についても、スピードと省エネ性どちらもバランスよく両立できています。
もう本当にクリーニングやコインランドリーが不要になるのではというほど、これ1台でできることが多く、7~10年と長く使うことを考えれば十分納得できる機種です。
使用レビューもあるのでこちらも参考にどうぞ。
ちなみにタッチパネル操作が苦手という方や、ナノイー除菌が不要という方はNA-LX127DでもOK。タッチ操作とナノイー以外は機能性能同じで、価格を数万円安く抑えることができます。
BD-STX130J(日立)
日立はまだ2023年モデルがあるのでそちらの方で紹介します。旧型だからこその価格の安さはもちろんですが、らくメンテによるお手入れストレスの軽減ができるので、非常に使いやすいドラム式洗濯機です。
自動投入のタンクも大容量タイプなので、よりたくさん洗剤をストックしておくことができるのが便利。
NA-LX113DL-W(パナソニック)
パナソニックのLXシリーズの中では一番シンプルなモデル。洗剤自動投入や温水洗浄は非対応ですが、標準コースで使用したときの質の高さは最上位モデルとそこまで大きく差がなくパナソニックならではの仕上がりを体感できます。
価格も他と比べてかなり抑えられているので初めてのドラム式洗濯機として手を出しやすいモデルです。
ちなみにこのモデルは旧型がまだ購入できる店舗もあるようなのでチェックしてみてください。機能はまったく同じと思ってもらってOKです。
まとめ
各メーカーの特徴をまとめましたが、やはり安定はパナソニックだと思います。私自身もパナソニックを使っていますがマイナスポイントを見つけることが難しいくらいバランス良い洗濯機。価格は高かったですが後悔はまったくしていません。
しかし他メーカーがダメなのかというとそれは違って、それぞれの特徴があるのであなたの状況に合ったメーカー、洗濯機を選ぶようにしましょう。
- パナソニック→超万能バランスタイプの大本命!
- 日立→とにかくお手入れの手間を省きたい人向け!
- 東芝→安くでパナソニックっぽいのが買える
- シャープ→独自のデザインと最高水準の省エネ性
ちなみに日立はまだ新製品の発表をしていないので、まだ昨年モデルが購入できます。できるだけ安くで高性能なドラム式洗濯機を探しているなら今がラストチャンスです。無くなる前に手に入れておきましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。