国内のドラム式洗濯機でパナソニックとともに人気の日立。一度にたくさん洗濯乾燥できる大容量モデルで乾燥時の仕上がりも良く、メンテナンスも簡単で使いやすいのが人気の理由です。
しかし、インターネットやSNSで検索すると「日立のドラム式洗濯機は乾かない、乾かなくなった」という口コミが多くあります。
本当に日立のドラム式洗濯機は不具合が多いのかを本記事で詳しく解説していきます。
本記事の信頼性
この記事は家電販売歴10年の私nananが書いています。
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- こんな悩みを解決します
- ・日立ドラム式洗濯機は本当に乾かないの?
・日立ドラム式洗濯機を買っても大丈夫?
Contents
日立ドラム式洗濯機の乾燥が乾かなくなる問題

不具合は2022年発売モデルが対象
日立ドラム式洗濯機を購入して1年くらいで乾燥ができなくなった、乾燥が終わってもまだ服が濡れているなどの不具合は、2022年発売モデルで多く発生しています。
日立側も不具合を認め、公式サイトでも謝罪と無償修理対応を表明しています。
- 対象機種
- BD-STX120H
BD-SX120H
BD-SV120H
平素より、弊社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
このたび、弊社が2022年9月から製造したドラム式洗濯乾燥機(BD-STX120H /BD-SX120H / BD-SV120H)において、ご使用の環境によっては、乾燥運転時間が極端に長くなる、乾きが悪くなることが判明いたしました。
引用元:ドラム式洗濯乾燥機(BD-STX120H/BD-SX120H/BD-SV120H)をご愛用中のお客様へ お詫びとお知らせ
引用元のURLからお問い合わせ先の確認もできます。対象機種を購入している方でまだ修理をしていない方はすぐに対応してもらいましょう。
乾かなくなる原因
日立のドラム式洗濯機は2022年発売モデルから「らくメンテ」という新構造を搭載しました。
今まで毎回お手入れが必要であった乾燥フィルターを内部洗浄することによってお手入れ箇所を減らした画期的な機能でしたが、パーツ設計が甘かったりなどが理由で内部洗浄がうまくいかずにホコリが溜まって乾燥効率が下がってしまったようです。
改良したパーツに交換することでしっかりと洗濯機に内蔵された乾燥フィルターに洗浄水があたるようになり、今では改善されています。
今の日立ドラム式洗濯機では不具合も改善されている
使用部品含めて改良済み
らくメンテ搭載初年度モデルでは大きな不具合を起こしてしまいましたが、現行モデルである2024年発売機種ではもちろん改良されたパーツが使用されています。
- らくメンテ搭載 現行モデル
- BD-STX130K
BD-SX130K
BD-SW120K
BD-SV120K
もちろん100%不具合は無いとは言い切れませんが、かなり日立側も検証して改良しているはずなので今はそこまで気にしなくて良いと思います。
らくメンテ洗浄で強力に洗濯機内部をメンテナンスできる
現行モデルから新しく「らくメンテ洗浄」というメンテナンスコースが追加されています。
洗濯槽裏側の洗浄に加えて、内部フィルターや熱交換器など乾燥効率に関わるパーツを4時間かけてしっかり洗浄してくれます。
お手入れのタイミングは洗濯機がお知らせしてくれるので安心です。(大体3~4か月に1回のペース)
らくメンテ洗浄コースを利用するときは、洗濯槽用クリーナーか衣類用漂白剤を使用します。
日立ドラム式洗濯機の強み
日立のドラム式洗濯機が人気の理由は主に以下の5つ。
- 大容量乾燥×省エネ
- 風アイロンで乾燥後の仕上がりが良い
- 日々のお手入れがとにかく楽
- 洗剤自動投入タンクが大きい
- しっかりした内部設計
大容量乾燥×省エネ
日立ドラム式洗濯機の上位2モデル(BD-STX130K、BD-SX130K)は乾燥容量が7㎏と大容量。東芝も7㎏まで乾燥できますが、実は電気代は日立の方が安いです。
型式 | 7㎏洗濯乾燥時の電気代 | 乾燥時間 |
---|---|---|
BD-STX130K(日立) | 約35.7円 | 約93分 |
TW-127XP4(東芝) | 約41.2円 | 約96分 |
日立の方が約5.5円安い結果に。電気代はここ数年どんどん高くなっていっているので、少しでも電気代は安い方が良いですし、乾燥時間も日立の方が短いのでかなり魅力的です。
風アイロンで乾燥後の仕上がりが良い
ドラム式洗濯機は元々縦型式よりもシワになりにくいことが特徴ですが、その中でも日立のドラム式洗濯機は「風アイロン」で他よりもシワを抑える効果が高いです。
シャツのシワ伸ばしについては各メーカーが写真で紹介していますが、よりシワが目立ちやすい大物シーツまで紹介しているのは日立だけ。それだけ自信の表れということですね。
日々のお手入れがとにかく楽
本来なら毎回必要だった乾燥フィルターの掃除をしなくて良いので、日々のお手入れがかなり楽になります。
洗濯機下部にある糸くずフィルターも2週間に1回掃除するだけですし、あとは3~4か月に1回「らくメンテ洗浄」をやればOKです。
洗剤自動投入タンクが大きい
ここ数年、人気が高まり洗濯機選びの重要なポイントになっている「洗剤柔軟剤自動投入」
日立は洗剤タンク、柔軟剤タンクそれぞれ大容量になっているから特大サイズの詰め替え用洗剤でも丸々ストックしておけます。タンクが小さいと、入りきらなかった洗剤を結局保管しなくてはいけませんし、詰め替え回数も増えてしまいます。タンクが大きいのは嬉しいポイントです。
型式 | 洗剤タンク | 柔軟剤タンク |
---|---|---|
BD-STX130K(日立) | 1,000ml | 1,000ml |
NA-LX129D(パナソニック) | 1,010ml | 890ml |
TW-127XP4(東芝) | 890ml | 590ml |
ES-X12C(シャープ) | 600ml | 600ml |
しっかりした内部設計
日立のドラム式洗濯機はパナソニックと同様に日本製モデル。茨城県日立市にある多賀事業所で生産されています。
写真の③にもあるとおり、洗濯槽を支えるダンパーも4本使われているので低振動低騒音。(他では2~3本が多い)
振動による洗濯槽自体への負荷も減るので故障リスク軽減にも繋がります。
最上位モデル「BD-STX130K」は値引きできない指定価格商品
日立ドラム式洗濯機の中で最上位モデルであるBD-STX130Kについてはメーカー指定価格商品になっているので、購入するときは注意が必要です。
最上位モデルというだけあって『何でも入り』と機能は充実していますが、値引き交渉ができないです。
メーカー指定価格商品について
パナソニックが2020年から一部の家電製品に採用していて、日立も同じように導入が進んでいます。
簡単に言うと、
- 家電量販店で値引き交渉ができない
- どこの家電量販店でも同じ価格
- 発売からずっと同じ価格というわけではなく値下げはある
こんな感じです。あとは配送日時指定や保証サービスなどの店舗独自サービスの違いで、どこで買うかを選んでいく必要があります。
- BD-STX130Kの値下げ状況
- 【2025年1月】33,000円値下げ
【2025年2月】50,600円値下げ
メーカー指定価格商品については別記事で詳しく解説しています。
一番お得に購入するならネットで買うべき
どの家電量販店でも価格は同じですが、楽天市場やYahoo!ショッピングでは楽天ポイントやPayPayポイントが貯まるので結果お得に購入することができます。
さらにどちらもポイントアップイベントが毎月開催されているので、うまく利用すれば大量ポイントがもらえますし、Amazonもポイントアップセールを毎月開催しているので、是非とも活用したいところです。
BD-STX130Kの特徴
最上位モデルであるBD-STX130Kの特徴をまとめると以下のとおり。
- 省エネ性の高さと衣類の縮みを抑えるヒートポンプ乾燥
- 強力な洗浄効果のある温水洗浄対応
- 洗濯容量13㎏、乾燥容量7kgの大容量モデル
- カラータッチパネル液晶で簡単操作
もともと強みであるメンテナンス性と乾燥時の仕上がりの高さに加えて、洗浄力と操作性の高さが加わった本当に『何でも入り』モデルになります。
洗濯機は一度購入すれば寿命まで7~10年ほど使うので、とことんストレスを減らしたいなら最上位モデルを検討すべきです。
まとめ
日立のドラム式洗濯機は2022年発売モデルで、乾燥できなくなるというエラーが多発したことで現在無償修理対応となっています。お手入れ箇所が少ない「らくメンテ」を搭載した初代モデルが対象になっていますが、現在は解消されているので、現行モデルの購入を検討している方は安心して大丈夫です。
日立ドラム式洗濯機は洗浄、乾燥、メンテナンス性の高さに加え日本製ならではのしっかりした内部構造がウリ。
私自身は今パナソニックのドラム式洗濯機を使っていますが、日立とどちらにするかを最後まで悩みました。
購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
また、別記事で各メーカーのドラム式洗濯機の特徴をまとめています。こちらもチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。