新婚生活が始まり、2人の新しい家に必要な家電の中でも、冷蔵庫は最も重要なアイテムのひとつです。しかし、冷蔵庫の種類や機能はさまざまで、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。この記事では、新婚生活にぴったりな冷蔵庫の選び方を、具体的なポイントを押さえながらわかりやすく解説します。
本記事の信頼性
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おうちに居ながら皆さんの家電選びのお手伝いが出来るように日々記事を執筆中。
- こんな悩みを解決します
- ・新婚におすすめの冷蔵庫の選び方を知りたい
・おすすめの冷蔵庫は?
Contents
冷蔵庫を選ぶ前に知っておきたい基本のポイント
冷蔵庫を選ぶ前に、まずはどんな冷蔵庫を選ぶべきかの基礎知識を押さえておきましょう。冷蔵庫選びで重要なのは以下の3点です。
- 生活スタイルに合っているか
- 設置場所に置けるサイズか
- 省エネ性
生活スタイルに合わせた冷蔵庫
新婚生活が始まったばかりのあなたとパートナーの食生活に合わせた冷蔵庫を選ぶことが大切です。例えば、自炊が多いのか、外食が多いのかで必要な収納量が異なります。冷蔵庫のサイズや機能は、使い方によって変わってきます。
自炊派の場合
自炊を重視する場合、食材の保存スペースが多く、冷凍室が広めの冷蔵庫を選ぶと便利です。特に、週に一度まとめて買い物をする場合は、冷蔵庫の収納力が重要になります。大容量モデルを選び、使いやすく整理できる棚や仕切りがあると効率的に食材を収納できます。
外食派の場合
外食が多い場合、食材の保存量は少なくて済むため、冷蔵庫の容量を抑えめに選ぶことができます。しかし、冷凍食品の保存が必要な場合は、冷凍室の収納力を重視することが大切です。
設置場所や搬入経路の広さ
冷蔵庫を置く場所の広さや通路の幅を考慮しましょう。設置する場所にぴったりなサイズの冷蔵庫を選ぶことで、無駄なスペースを取らず、効率的に使用できます。冷蔵庫の高さ、幅、奥行きが設置スペースに合うかどうかをしっかり測り、設置場所に収まる冷蔵庫を選ぶようにしましょう。
冷蔵庫設置時の注意点
冷蔵庫を設置する場所が狭い場合、本体幅や奥行きがスリムなタイプを選ぶ必要があります。冷蔵庫背面は壁にベタ付けでOKですが、冷蔵庫の両サイドはドアの開閉を考えると2cmほどは隙間を確保することをおすすめします。
省エネ性能
電気代も新婚生活の中で気になるポイントのひとつです。省エネ性能が高い冷蔵庫を選べば、長期間にわたって光熱費を抑えることができます。特に、新婚生活を始めたばかりの場合は、これから先のランニングコストにも配慮して冷蔵庫を選びたいところです。
家電量販店で冷蔵庫選びをするときは、画像のように省エネ性能がチェックできます。1年間使用したときの目安電気代料金を比較すると良いです。
新婚生活におすすめの冷蔵庫サイズ
冷蔵庫のサイズ選びは非常に重要です。特に新婚家庭の場合、2人分の食材や飲み物をしっかり収納できるサイズが必要です。
冷蔵庫の容量の目安
新婚家庭におすすめの冷蔵庫容量は最低でも250L〜350Lは必要です。ただし設置スペースに余裕があるなら400L以上がおすすめです。
- 400L未満をおすすめしない理由
- ・機能性が低い
・省エネ性が低い
・冷凍室容量が小さい
・家族が増えたときに容量不足と感じる人が多い
容量が小さかったり、機能性が低いと食材の鮮度維持ができない分まとめ買いが難しくなり、こまめに買い物が必要になります。
共働き家庭だと、こまめな買い物が大変になってくるのであなたの生活スタイルを考えて選びましょう。
コンパクトな冷蔵庫の選択肢
もしキッチンが狭かったり、搬入経路が確保できない場合は200L以下のコンパクトな冷蔵庫を選ばなくてはいけないです。その場合は冷凍庫を別に購入することを検討しても良いかと思います。
冷凍庫で人気なのはAQUAのAQF-SF11P
幅36cmとかなりスリムなので冷蔵庫横やリビングのちょっとしたスペースに設置できます。仕切りや引き出しが充実しているので整理しやすく使いやすい冷凍庫になります。
別記事で詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみてください。
機能別で考える冷蔵庫選び
冷蔵庫にはさまざまな機能があり、生活スタイルに合わせて選ぶことができます。以下の機能を重視して選ぶと良いでしょう。
- 冷凍室の位置と大きさ
- 収納機能
- 省エネ性能
冷凍室の位置と大きさ
冷凍室の位置や使いやすさを考慮しましょう。冷凍食品をよく使う家庭であれば、冷凍室の容量が大きいものを選ぶと便利です。また、冷蔵庫における冷凍室の配置も重要です。冷凍室をよく使うなら冷凍室が真ん中に配置されている冷蔵庫を選ぶと楽な姿勢で出し入れができるので使い勝手が良くなります。
冷凍室重視の場合
冷蔵庫の配置が上から、『冷蔵室→冷凍室→野菜室』のように、冷凍室が真ん中に配置されているものがおすすめです。野菜室に比べて冷凍室の方が、入っている食材の種類も多く中身の確認に時間がかかりやすいので体への負担を考えても冷凍室真ん中タイプが使いやすいという方が多いです。
日立の冷蔵庫は他メーカーに比べて冷凍室内の容量が大きく、整理もしやすい作りになっているので使い勝手が良いです。
野菜室重視の場合
冷蔵庫の配置が上から、『冷蔵室→野菜室→冷凍室』のように、野菜室が真ん中に配置されているタイプがおすすめです。野菜室真ん中タイプを選ぶときの注意点は製氷室の配置。製氷室が野菜室の下にあるタイプは、野菜室がどうしても高い位置に来てしまうので身長が低い方には少し使いづらくなります。
製氷室は野菜室下配置ではありますが、同サイズでは他メーカーよりも野菜室容量が大きく「野菜室真ん中冷蔵庫といえば東芝」というイメージを持っている人も多いはず。価格も値下がりが早いので手に入れやすいのも特徴です。
収納機能
冷蔵庫内部の収納機能にも注目しましょう。特に、可動式の棚や野菜室の取り出しやすさなど、使い勝手を考慮した収納があると便利です。
日立は鍋が収納しやすい
冷蔵室内の下段右側半分のスペースは棚の高さを変えることができます。画像のように大きな鍋を置いたり、ペットボトルやスイカなど高さのあるものも入って便利です。
パナソニックは引き出しがフルオープン
冷凍室や野菜室は最後まで引き出せるから覗きこまなくても奥の食材までチェックできます。出し入れもしやすく、整理も簡単。
ケースも取り外しやすいので汚れやくずが溜まったときのお手入れもやりやすいです。
東芝はドアポケットの高さ調節が簡単
食材を一度取り除いたりせず、しかも片手で簡単にドアポケットの高さ調節ができます。収納する調味料や飲み物の大きさやあなたの使いやすい好みの高さにレイアウトが作れるのが魅力的なポイントです。
省エネ機能
最近では省エネ性能が高い冷蔵庫が増えています。エコモードや自動省エネ機能などを備えた冷蔵庫を選べば、長期間にわたって光熱費を抑えられます。
日立なら節電設定をしなくてもコンセントを刺して使い始めた瞬間から自動でエコモードになります。ボタン設定する必要が少ないので、操作が面倒そう、使いこなせるか不安という人は日立がおすすめです。
冷蔵庫のデザインとインテリアの調和
冷蔵庫は家庭内で目立つ家電のひとつです。新婚生活をより楽しいものにするためにも、キッチンやダイニングのインテリアと調和するデザインを選びましょう。
シンプルで落ち着いたデザイン
冷蔵庫を選ぶ際には、シンプルで落ち着いたデザインのものを選ぶと、どんなインテリアにも合わせやすくなります。色はシャンパン色やホワイト色が一般的ですが、黒やグレーのスタイリッシュなデザインも最近人気です。特に表面が高級感のあるフロストガラス(磨りガラス調)の冷蔵庫はキズにも強く、指紋などの汚れも目立ちにくいことから注目を集めています。
デザイン性に優れるパナソニック冷蔵庫の中でも最上位モデル。デザインだけでなく、機能性や省エネ性も高い冷蔵庫です。庫内容量の広さ、食材の鮮度維持に長けているので、まとめ買いする生活スタイルにおすすめ。
是非お近くの家電量販店などで実物をチェックしてほしいですが、サラサラとした質感で高級感ハンパないです。
最近の人気はスリムタイプ
キッチンが狭い場合は、スリム型冷蔵庫を選ぶと、コンパクトでありながらも機能性を保ちながら使えます。最近はスリムでも大容量のモデルが増えたので、選びやすくなっています。
幅60cmのスリム大容量冷蔵庫
型式:GR-Y500GT(東芝)
容量:501L(2〜4人家族向け)
本体寸法:幅600mm × 奥行き704mm × 高さ1,850mm
幅60cmの片開きタイプ冷蔵庫。片開きドアのモデルを検討するときは、ドアの開きが左右どちらに開く方が使いやすいかをチェックした上で、左右間違えないように購入しましょう。一般的に冷蔵庫を設置したとき、壁側に開く方が使いやすいです。
奥行き63cmのスリム大容量冷蔵庫
型式:SJ-MF51M(シャープ)
容量:505L(2〜4人家族向け)
本体寸法:幅685mm × 奥行き630mm × 高さ1,838mm
500Lクラスと充分な容量を確保しながら、本体奥行きは食器棚と並べても出っ張りを抑えることができる60cmちょっとのモデル。奥行きスリムタイプは庫内の食材も奥まで簡単に手が届くので使い勝手も良いです。
買い物かご約3個分の食材をストックできるくらい大容量冷凍室なのでコストコや業務スーパーでのまとめ買いも気兼ねなくできます。
予算に合わせた冷蔵庫選びのコツ
冷蔵庫の価格は、機能やメーカーによって大きく異なります。予算内で最適な冷蔵庫を選ぶためには、以下のポイントを参考にしましょう。
価格帯別の冷蔵庫選び
予算10万円台の冷蔵庫
食材の長持ち機能はそこまで充実していませんが、「冷蔵庫はとりあえず食材を冷やせればOK」という人や、予算を抑えたい人はこの価格帯の冷蔵庫でOK。
価格が比較的手頃な割にはデザイン性も高く、若い年齢層に人気のAQUA。家電量販店ではAQUAの販売員がいないことがほとんどですし、お店が積極的におすすめしてくることも少ないですが、悪い機種では無いです。むしろ必要な機能に絞ってシンプルに作られている分、メリハリが効いています。
※AQUA公式サイトより
※AQUA公式サイトより
また、AQUAの冷蔵庫はもっとオシャレな冷蔵庫「TZシリーズ」も人気です。別記事で紹介しているのでチェックしてみてください。
予算20万円台の冷蔵庫
この価格帯になると省エネ性能や食材の鮮度長持ち機能に対応してきます。冷蔵庫の寿命は約10年くらいですし、常に電源が入りっぱなしの家電になるので予算が許すのであればこのくらいの予算を充てると良いです。
この日立の冷蔵庫は幅60cmの片開きタイプになっていて搬入もやりやすくコンパクト設計。それでも500L近い大容量モデルになっています。
製氷室も独立してくれているので、氷を取り出すときに冷凍室の開閉をしなくてよい分、冷気も逃げにくいです。
※日立公式サイトより
※日立公式サイトより
※日立公式サイトより
30万円以上
550L以上の超大容量タイプや、ラグジュアリーデザインの冷蔵庫を探しているならこのくらいの予算になります。冷蔵庫は部屋の中にある家電の中でも一番大きいものになりますし、毎日必ず目につくものになりますのでデザインにもこだわることで生活の満足感が高まります。
パナソニックの最上位モデル「WXシリーズ」は鏡面仕上げで空間に奥行き感を演出してくれるミラー色と、すりガラス調で指紋や汚れが目立ちにくく高級感も併せ持つフロストグレー色の2色から選べます。
冷凍室、野菜室が広く、冷蔵室も低身長の方でも届きやすい仕様になっているので誰でも使いやすい設計になっているのが特徴です。
※パナソニック公式サイトより
※パナソニック公式サイトより
※パナソニック公式サイトより
パナソニック家電は機能、使いやすさ、デザイン性どれも高いレベルですが値引き交渉できない「メーカー指定価格商品」となっていることが多いです。このWXシリーズもその対象になっているので、お得に購入したいならこちらの記事を参考にしてください。
セールやキャンペーンを利用してお得に購入
冷蔵庫は大型家電店やオンラインショップでセールやキャンペーンが行われることがあります。季節のセールやポイント還元キャンペーンを活用すると、お得に購入できます。
誰でもできる値引き交渉テクニックについても別記事で紹介しているので参考にしてください。
どのお店で購入するかを決めるとき、価格だけでなく保証の内容もしっかり比較しましょう。家電量販店で購入するならおすすめは「ケーズデンキ」です。無料なのにかなり手厚い延長保証を付けることができます。
冷蔵庫選びで失敗しないためのチェックリスト
新婚さんの冷蔵庫選びで失敗しないために確認しておくべきポイントをチェックリストにまとめました。
- 冷蔵庫のサイズが設置場所にぴったり合っているか
- 必要な機能(省エネ、収納力、冷凍室の容量など)が備わっているか
- 購入後のメンテナンスやアフターサービスがしっかりしているか
- 予算内で最適な冷蔵庫を選べているか
生活スタイルを考えてあなたにピッタリの冷蔵庫を選びましょう。