どのメーカーのドラム式洗濯機も似たり寄ったりなデザインの中、パナソニックのCuble(キューブル)はスクエアなフォルムで非常にスタイリッシュ。無駄のないスッキリした見た目で注目を集めるモデルです。
しかし、乾燥方式が乾燥パワーと省エネ性を兼ね備えたヒートポンプ式ではありません。よって乾燥能力を心配する声が多いのも事実です。
今回はCuble(キューブル)の乾燥方式である「低温風パワフル乾燥」について解説していきます。
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Contents
Cuble(キューブル)の乾燥はヒートポンプ式ではないけど実は優秀
乾燥方式は「ヒートポンプ式」の方が総合的な乾燥能力は高いんですが、Cuble(キューブル)はあえて「低温風パワフル乾燥」という方式を採用しています。
そもそも低温風パワフル乾燥とは
Cuble(キューブル)独自の乾燥方式である、低温風パワフル乾燥。
一般的なヒーター乾燥は高温乾燥なので、“衣類の縮みが起きる”や“光熱費が高い”というデメリットがあります。縦型式洗濯乾燥機や安価なドラム式洗濯機に搭載されていることが多いです。
ドラム式洗濯機を検討している時点で、ある程度乾燥能力は重視されているかと思いますが、低温風パワフル乾燥はヒーター式のデメリットを抑えた方式になります。
- 低温風パワフル乾燥のメリット
- ・外気+15℃の温度で乾燥だからヒートポンプ式より低温→衣類の縮みが少ない
・温度上昇が少ない分、ヒーター式より電気代を少し抑えることができる
ただし注意点もあります。
- 低温風パワフル乾燥のデメリット
- ・排気式のため、乾燥中は熱や湿気の排気あり。乾燥中は部屋の換気が必要
・超低温だからこそ乾燥完了までに時間がかかる
乾燥時間に関しては5㎏を195分。国内主要メーカーのドラム式洗濯機の中では最長です。
縦型式洗濯乾燥機を使用している方や、浴室乾燥機を使用している方はイメージしやすいかと思いますが、ほぼ同じくらいの時間(4時間程度)掛かります。
ただし、大風量の乾燥なので、衣類のシワ伸ばしやタオルのふんわり感はバッチリ。ヒートポンプ式と肩を並べる能力です。
電気代は縦型式洗濯乾燥機や浴室乾燥使うよりは全然マシ
上述の通り、乾燥時間は縦型式洗濯乾燥機や浴室乾燥機とほぼ同じ。
電気代に関しては、縦型式洗濯機や浴室乾燥機よりもCuble(キューブル)の方が安いんです。
【参考】乾燥機能を使った時の電気代比較
・ヒートポンプ式 → 約30円
・低温風パワフル乾燥 → 約60円
・ヒーター乾燥(縦型式洗濯機) → 約63円
・浴室乾燥 → 約120円
流石にヒートポンプ式には劣りますが、その他と比べると省エネ性は高いですし、何よりシワ伸ばし効果やふんわり効果を考えれば低温風パワフル乾燥のメリットは充分あるかと思います。
Cuble(キューブル)をヒートポンプ式にしなかった理由
乾燥能力だけでいうと、ヒートポンプ式の方が良いと思います。
あえてCubleはヒートポンプ式にこだわらなかったことで、メリットが生まれています。
ヒートポンプ式搭載モデルより安価
Cubleシリーズの代表モデルである「NA-VG2900」と、同じくパナソニックのレギュラードラム最上位機種「NA-LX129D」
この2機種は乾燥機能を除けば、細かい違いはあれど、洗浄関連で搭載されている機能はほぼ同等クラスです。
しかし価格は10万円程VG2900の方が価格が安い状態です。※2024年12月時点
温水洗浄や洗剤柔軟剤自動投入、ナノイーXやスマホ連携などの機能をしっかり搭載しているから価格に対しての機能が充実していますね。
奥行スリムでコンパクト
ヒートポンプ式は搭載されているユニットがとにかく大きいので、どうしても本体が大きくなってしまいます。
しかしCuble専用ヒーターはヒートポンプユニットほど大きくないので、本体寸法をコンパクトにすることができています。
一般的なドラム式洗濯機の奥行きが約72cm。しかしNA-VG2900の奥行きは66.5cm。
これは縦型洗濯乾燥機の奥行とほぼ同じになり、ドラム式洗濯機特有のお腹の出っ張りが抑えられてスッキリ設置することが可能です。
搬入自体も簡単になるので、搬入経路があまりスペース確保が厳しいおうちでも選びやすくなっています。
Cuble(キューブル)はデザイン性の高さからユーザーも多い
家電製品も機能性だけで選ぶ時代では無くなってきました。
毎日見るものだからこそ、デザイン性も重要視されてきています。
Instagram(インスタグラム)でも多くの投稿が
Cubleはデザイン性の高さもあってユーザーが多く、芸能人やユーチューバーのおうちでも映り込むことがよくあります。
検索すれば設置写真がたくさんヒットするので、検討している方は設置イメージしやすいです。
気になる利用者の口コミ
Cubleを利用している人たちはどのような口コミを投稿しているか調べてみました。
- 高評価な口コミ
- ・洗剤自動投入と洗浄力、洗濯時間の短さがお気に入り!
・泥んこだらけのユニフォームが真っ白に!
・乾燥は毎回使ってます。タオルがフワフワ!
・キューブルになってから洗濯物がふっかふか!
洗浄力は最上位クラスと同等なので当然かもしれませんが、乾燥の仕上がりに関してもポジティブな口コミが多かったです。
- 低評価な口コミ
- ・乾燥中の排気で夏は地獄!乾燥中は洗面所に居られない。
・洗濯物が多い家庭向きではない。乾燥時間が長い。
私自身、販売員時代に実際に乾燥中の排気状態を体感したことがありますが、お風呂上りの脱衣所という感じでやはりムシムシした感じはありました。
乾燥時間に関してはすでにCubleの特徴として紹介しているので、乾燥時間にこだわらなければそこまでデメリットでも無いかもしれません。
実際に購入して使っている人たちの満足度高めのレビューが多かった印象です。
Cuble(キューブル)はこんな人におすすめ!
温水洗浄や洗剤柔軟剤自動投入と高機能、さらにスタイリッシュなデザイン性の高さから憧れている方は多いと思います。こんな方は購入後も満足に使える可能性が高いです。
- Cuble(キューブル)はこんな人におすすめ
- ・就寝中に乾燥などで、乾燥時間が短い必要がない
・そもそも乾燥しない日もある(天気が良ければ外干し派)
・とにかく洗浄力が大事
・デザイン性もしっかり重視したい
・奥行きスリムでスッキリ設置させたい
まとめ
個人的には、Cubleに関して「ターゲットを絞った良い商品」と思っていますが、家電量販店の販売員の中には今でも『とにかくドラム式はヒートポンプ式が一番だ!』と案内されておススメされにくい洗濯機です。
でも大事なのは【あなたが洗濯機に何を求めているか】です。
『ドラム式洗濯機 = 乾燥まで必ずやるもの』という考えが10人中10人の考えでは無いですし、 機能よりもデザインという考え方だって全然アリです。
洗濯機は長く付き合う家電の1つです。あなたが洗濯機に求めることは何かを考えて、理想に一番近いものを選ぶことが後悔しない洗濯機の選び方だと思います。
乾燥スピードや電気代を重視するなら同じパナソニックでもLXシリーズがおススメです。
こちらの記事を参考にどうぞ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。