日立といえば、国内の人気洗濯機メーカーのひとつ。
そんな日立のドラム式洗濯機は、大流量の水で汚れを落とす「ナイアガラ洗浄」や、アイロン不要の乾燥仕上がり「風アイロン」など人気機能を搭載しており、注目度も高いシリーズです。
でも結構ネガティブな検索をされていることが多くて、代表的なのが「日立のドラム式洗濯機は乾燥時に下水のような臭いがする」という問題。
もちろん臭いがする=洗濯機が悪いとは100%言いきれないのですが、原因の1つとしてあるのが、日立ドラム式洗濯機が採用している乾燥方式「ヒートリサイクル式」だと言われています。
Googleで「日立 ヒートリサイクル」と検索するとネガティブな予測が出てきちゃうほど…。
しかし、2021年発売以降の日立ドラム式洗濯機はなんとヒートリサイクル式が廃止されています!
今回はヒートリサイクル式の臭い問題についてと、現行販売されている日立ドラム式洗濯機 2022年モデルについて解説していきます。
本記事の信頼性
- こんな悩みを解決します
- ・日立ドラム式洗濯機が欲しいけど臭いリスクが気になる
・日立ドラム式洗濯機の特徴を知りたい
Contents
日立ドラムの臭い問題解決へ。ヒートリサイクル式廃止
日立からも現行機種である2022年発売モデルが現在販売されていますが、旧モデル(2021年発売モデル)同様、乾燥方式が今までのヒートリサイクル式ではなくなっています。
乾燥方式に関して、公式サイトによる仕様表でも新旧で表記の違いがありました。
【旧型】BD-SV110F
【新型】BD-SG110H
排水溝からの臭い逆流リスク軽減
ヒートリサイクル式は、従来のヒーター式のデメリットであった省エネ性の悪さを改善した方式で、ヒートポンプ式に近い電気代での洗濯~乾燥を実現していました。
しかし、乾燥時に排水溝に向けて排気をする独自の方式が原因で、臭い問題に繋がる場合もありました。
日立公式でもこの問題に対して認めています。
2021年8月以前発売の日立のドラム式洗濯機の乾燥方法は、運転時に発生した熱を回収して乾燥時の温風に再利用する、ヒートリサイクル乾燥方式を採用しています。
この方式は乾燥時に発生した湿気を取り除くために、湿気を含んだ温風を排水口に排気します。
そのため、排水トラップ内にたまっていた水が一時的に無くなってしまうことがあります。※日立公式HPより引用
2021年モデル以降はこのリスクを軽減するためにヒートリサイクル式を廃止したものと考えられます。
低温乾燥はそのまま
現行モデルの風アイロン方式は言わばヒーター式に分類されます。
ヒーター式と言われると、高温乾燥で衣類が縮むというイメージがありますが、日立の「風アイロン」は過去のヒートリサイクル式同様、乾燥時の衣類温度約65℃という低温乾燥を実現しているので、一般的なヒーター式ほどの電気代も掛からないですし、衣類へのダメージも少ないです。
このあたりは旧型と仕上がりに大きな差がでることはなさそうですね。
風アイロン方式を搭載た日立ドラム式洗濯機を実際に購入→レビューされている“らくーんさん”の記事を掲載させて頂きます。
メンテナンス含めてわかりやすくまとめられていますので参考になりますよ♪
→【BD-SX110】日立ドラム式洗濯機は臭い?徹底レビューしてみた
嬉しい事ばかりではない。ヒートリサイクル式廃止のデメリット
ヒートリサイクル式は、もともと省エネ性を高めるために導入していたものなので、廃止すれば省エネ性は低くなり、電気代は高くなります。
日立新旧ドラム式洗濯機 省エネ性比較(6㎏洗濯~乾燥時)
【旧型】BD-SV110F
消費電力量:約850Wh
標準使用水量:約53L
【新型】BD-SX120H
消費電力量:約1,570Wh
標準使用水量:約86L
電気代でいうと、洗濯~乾燥(6㎏時)1回あたり約19円高くなりました。
乾燥機能付きの縦型式洗濯機での電気代よりはちょっと安いかなってくらい。
水を使った除湿方式(水冷式)になっているから使用水量も増えてますね。
乾燥時の省エネ性を重視するなら、他メーカーのヒートポンプ式を搭載した機種を選んだ方が良さそうです。
ちなみに私はパナソニックのドラム式洗濯機を購入しました。レビューも書いているので興味があればチェックしてみてください。
【追記】2023.10.29
日立ドラム式洗濯機も一部ヒートポンプ式が採用されて省エネ性も改善されました!
詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
日立 2022年発売ドラム式洗濯機の特徴を徹底解説!
2022年発売モデルである、BD-STX120Gを例に解説していきます。
乾燥フィルターレスでお手入れが超簡単に!「らくメンテ」
乾燥機能を搭載した洗濯機は「乾燥を使うたびに乾燥フィルターの掃除が必要」というのが常識でした。
そんな常識を今回日立が大胆に破ってきましたね!
乾燥時のホコリは洗濯機本体下部の糸くずフィルターに集約することでお手入れの手間を月1回と大幅に減らしています。
“乾燥したら毎回”だったのが“月1回”になるのは全然違う!これだけメンテナンスの手間が減るのはかなり嬉しい進化!
日立と言えば「風アイロン」 仕上がり重視ならコレ!
日立洗濯機といえば「風アイロン」
やはり日立ドラム式洗濯機を選ぶ理由として大きいのはこの機能があるからという人が多いです。
ドラム直径約53cmの広い洗濯槽内で時速約300kmの高速風を入れて衣類を大きく舞い上げながら乾燥。
シワ伸ばし効果の恩恵を受けやすいし、今回から湿度センサーも搭載したので乾きムラをもっと抑えてくれるようになりました。
乾燥時の効率が上がるように改良されて、洗濯~乾燥(6㎏)にかかる時間も約98分に短縮できています。
【追記】2023.10.29
日立ドラム式洗濯機も一部ヒートポンプ式が採用されて省エネ性も改善されました!
詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
シャツの黄ばみ対策などに温水洗浄が効果的
パナソニック、東芝などのドラム式洗濯機に搭載されている人気機能「温水洗浄」がついに日立も本格搭載。
しっかり専用ヒーターで水道水の温度を上げて洗濯ができるので、衣類の黄ばみ対策やニオイ対策をしっかりできるようになりました。
従来の日立は温度設定ができなかったので、今回から目的に合わせた使い方が色々出来るようになって便利です。
パナソニックと同様、約15℃温水は水道水の水温によって自動で起動してくれるので毎度の設定が不要な分使いやすいですね。
まとめ:ヒートリサイクル廃止で日立ドラム式洗濯機の臭いリスクが軽減!
臭い問題があった従来のヒートリサイクル式から風アイロン方式に変更したことで、日立ドラム式洗濯機をより安心して選べるようになりました。
口コミで「日立ドラム式洗濯機を使うと臭くなる」という声を見たり聞いたりして心配だった人や、実際に使っていて臭い問題に悩まされていた人からすれば懸念点が解消されたので、嬉しい部分ですね。
風アイロン方式で一旦省エネ性が悪くなったけど、2023年モデルでは一部の機種がヒートポンプ式になって改善されましたね!
日立ドラムの真骨頂「風アイロン」による乾燥後の仕上がりの良さ、そして「らくメンテ」によるお手入れ性の良さ、「温水洗浄」による洗浄力の強さは相当魅力的ですよ。
日立洗濯機で後悔して「次は別メーカーで…」と考えていた人も再度候補に入れるべきです。ドラム式洗濯機の購入を考えているなら参考にしてみてください。
他のメーカーのドラム式洗濯機も気になったらこちらの記事も参考にしてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。