
「家事ストレスがとにかく減る」「今年いちばん買ってよかった家電」などと満足度の高い家電であるドラム式洗濯機。人気はファミリー層だけでなく、今や一人暮らしの方でも検討されるようになりました。
しかしドラム式洗濯機はどうしても本体が大きく、「我が家では設置ができない…」という人も結構います。

そんなときにおススメなのが奥行きスリム設計のコンパクトドラム式洗濯機です。
ドラム式洗濯機の購入層が広がったことで、最近は各メーカーからコンパクトなドラム式洗濯機が多く登場しています。この記事では家電のプロである私nananが厳選したコンパクトドラム式洗濯機を徹底解説して、あなたにぴったりな1台をおすすめします。
本記事の信頼性
この記事は家電販売歴10年の私nananが書いています。
おうちに居ながら皆さんの家電選びのお手伝いが出来るように日々記事を執筆中。
- こんな悩みを解決します
- ・一人暮らしなど狭い部屋にも設置できるドラム式洗濯機を探している
・コンパクトドラム式洗濯機を比較したい
・おススメのコンパクトドラム式洗濯機を知りたい
Contents
各メーカーのコンパクトドラム式洗濯機を比較
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| メーカー | パナソニック | 東芝 | シャープ | AQUA | アイリスオーヤマ | ニトリ |
| 型式 | NA-SD10UBL | TW-84GS5L | ES-8XS1 | AQW-DMS10A | FLK852 | ND100KL1 |
| 参考価格 ヤマダウェブコム ※2025年11月15日時点 | 197,010円 | 182,440円 | 283,800円 | 272,800円 | 116,928円 | 99,800円 ※ニトリ公式価格 |
| 色 | ホワイト | ホワイト グレー | グレー ホワイト | ホワイト ブラック | ホワイト ブラック | ホワイト ブラック |
| ドアの開き | 左開きのみ | 左開きのみ | 左開き 右開き | 左開き 右開き | 左開きのみ | 左開きのみ |
| 洗濯容量 乾燥容量 | 10㎏ 5㎏ | 8㎏ 4kg | 8㎏ 4㎏ | 10㎏ 5㎏ | 8㎏ 5㎏ | 10㎏ 5㎏ |
| 洗濯時間 | 33分 | 39分 | 42分 | 29分 | 47分 | 38~44分 |
| 洗濯乾燥時間 | 195分 | 198分 | 148分 | 149分 | 391分 | 68~466分 |
| 乾燥方式 | 低温ヒーター乾燥 (排気式) | ヒーター乾燥 (水冷式) | ヒートポンプ乾燥 | ヒートポンプ乾燥 | ヒーター乾燥 (水冷式) | ヒーター乾燥 (水冷式) |
| 洗濯乾燥時 電気代(約) | 5㎏洗濯乾燥時 60.5円 | 4kg洗濯乾燥時 59.0円 | 4㎏洗濯乾燥時 24.8円 | 5㎏洗濯乾燥時 33.0円 | 5㎏洗濯乾燥時 非公開 | 5㎏洗濯乾燥時 55円 |
| 洗剤自動投入 | 〇 | × | ○ | 〇 | × | × |
| 温水洗浄 | × | 〇 温水槽洗浄対応 | × | 〇 温水槽洗浄対応 | 〇 | 〇 |
| スマホ連携 | 〇 | × | △ | × | × | × |
| 窓パッキン洗浄 | ○ | ○ | ○ | |||
| 乾燥フィルター お手入れ | 必要 | 必要 | サブフィルターのみ必要 | サブフィルターのみ必要 | 必要 | 不要 |
| 本体寸法 幅×奥行き×高さ | 600x650x960mm | 599×633×975mm | 598×600×1,040mm | 595×598×943mm | 595×652×1,065mm | 600×595×857mm |
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コンパクトドラム式洗濯機は2024年に一気に種類が増えました。一人暮らしの家でも設置しやすいので、2025年から一気にドラム式洗濯機ユーザーが増えると予想されます。

コンパクトドラム式洗濯機を発売している主要メーカーの機種を詳しく解説していきます。
パナソニック
ドラム式洗濯機の国内シェアNO.1メーカーからもコンパクトタイプが登場。しかも価格が結構手頃なので人気が出そうです。
洗浄力の高さと日本製という安心感、しっかりとした内部構造という抜群の安定感がウリです。
パナソニックのコンパクトドラム式洗濯機は3機種ありますが、その中でも私が一押しするのが「NA-SD10UAL」
温水洗浄は非対応ですが、洗剤柔軟剤の自動投入と、その機能と相性が良いスマホ連携に対応しています。洗濯終了や洗剤タンク残量などの通知をスマホで受けれたり、外出先からの操作ができるので非常に使い勝手が良い機種になります。
乾燥はヒーター乾燥ですが、一般的なヒーターよりも低温風なので乾燥時の衣類の縮みを抑えることができます。

このモデル以外のパナソニックコンパクトタイプを別記事で詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてください。
東芝
高性能でありながら比較的価格を抑えた良コスパ機種で人気の東芝。こちらも2024年にコンパクトドラム式洗濯機を発売しました。
実際に実機を見てきましたが、この機種は東芝ブランドですが製造は東芝では無いようです。東芝ライフスタイルの親会社である「美的集団(Midea)」製です。なのでかなりコストカットされた作りになっており、アイリスオーヤマのドラム式洗濯機に近い作りでした。
特徴としては温水洗浄に対応している点で、さらに洗濯槽を60℃の温水で洗浄できるコースに対応しています。洗浄剤不要で洗濯槽のカビ予防ができるのは嬉しいポイントです。
しかし洗剤自動投入は非対応になるので他と比較したときにあまり特徴がない機種とも言えます。
シャープ
昔からコンパクトドラムといえばシャープでした。本体幅も奥行きも60cmと縦型洗濯機のような寸法で、一人暮らしユーザーに人気のモデルです。
そんなシャープですが、ついにサイズをほぼ変えずにヒートポンプ式乾燥に対応させた機種を登場させました。

- 奥行き60cm
- ヒートポンプ式乾燥
- 洗剤柔軟剤自動投入
- 乾燥フィルター自動お掃除
上位モデルから機能を大きく落とすことなくコンパクトに仕上げてきています。この後紹介するAQUAと並んで2025年注目商品になりそうです。
AQUA
比較表で他より優れたポイントをたくさん持っているのがAQUA。
ジェネリック家電とも言われますが、有名メーカー商品の好評だった機能を搭載してきつつ価格も抑えるやり方でコスパはかなり良く、ここ数年で注目度が増しました。特に2025年モデルで使い勝手も大きく向上したことから、低価格×高性能×コンパクトを全部叶えてくれる最有力候補だと思います。

AQUAというメーカーについてもっと詳しく知りたいならこちらの記事をどうぞ。
アイリスオーヤマ
AQUA同様、商品価格を安く販売できているのが特徴。しかしAQUAのように機能を詰め込むというよりは、無駄な機能を排除しシンプルに作った商品が多いです。
ネットではセール対象になりやすく、特にAmazonではどんなセールでも期間中、大体割引されているので買うならそのタイミングがおススメです。
乾燥時間が長めなので、夜寝ているときに予約運転と併用して使うか、部屋干し前のサポート乾燥として使うやり方がベスト。
ニトリ
2024年にとにかく話題となったドラム式洗濯機です。何と10万円切る価格。他メーカーの商品と大きく差をつけて安いので、ドラム式洗濯機が憧れでは無くなった機種になります。
この機種については別記事で特集しているのでそちらをチェックしてください。
プロ厳選!コンパクトドラム式洗濯機ベスト3
【1位】AQUA AQW-DMS10A
- 総合評価:★★★★★
- 買いやすさ:★
運転時間:★★★★★
機能性:★★★★★
お手入れ性:★★★★
衣類の縮みにくさ:★★★★★
洗濯機内で水を温めて洗浄力を高める「温水洗浄」や洗剤自動投入に対応。さらに低温×低ランニングコストのヒートポンプ乾燥搭載ととにかく高性能なモデルなので、性能面だけでいうとコンパクトドラム式洗濯機の中ではぶっちぎり1位です。
デメリットを挙げるとすれば、購入して数年後のリスクと本体価格。

AQUAやニトリで採用している乾燥フィルター自動お掃除はどうしても内部でホコリ詰まりが起きるリスクがあるので数年後が少し心配。実際にAQUAや日立は購入して3年以内で乾燥が弱くなったという問い合わせが多いなと感じます。
本体価格についてはヒートポンプ式モデルなので価格は高めですが、ランニングコストを考えるとトータルコストはそこまで差がないので先行投資として考えましょう。
毎日洗濯乾燥を10年間使用したら、ヒーター式と比べてヒートポンプ式は約10万円ランニングコストの節約になります。
ちなみに、AQUAの洗濯機は「ジェルボール洗剤」専用コースを持っているのも特徴です。
こんな人は買ってOK!
・乾燥時の省エネ性を重視したい
・“なんでも入り”のモデルを購入したい
・ジェルボール洗剤をメインで使っている
【2位】パナソニック NA-SD10UAL
- 総合評価:★★★★
- 買いやすさ:★★★
運転時間:★★★★
機能性:★★★★★
お手入れ性:★★★★★
衣類の縮みにくさ:★★★★★
ヒートポンプ式ではありませんが、衣類に優しい低温乾燥と洗練されたデザインと機能性で2位としました。
自動投入用のタンクは「洗剤」「柔軟剤」それぞれ独立しているので、それぞれの容量が少なくなったタイミングで個別にお手入れができます。

乾燥フィルターについては自動そうじ機能はなく、乾燥後に毎回ホコリを取る必要がありますが長い目でみたときには自身でフィルター掃除できる方がリスク少ないです。窓パッキングの自動洗浄もしてくれるのでお手入れ性は非常に高いモデルになります。
洗浄力は30万円クラスのパナソニック洗濯機と同じ「泡洗浄」を搭載しているので基礎性能は文句なし。ヒーター乾燥ではありますが、室温+15℃の低温風乾燥なので衣類の縮みを抑えることができます。
コンパクトドラム式洗濯機でも性能重視なら第一候補です。
注意点としては、どの家電量販店でも価格が同じで値引き交渉もできない「メーカー指定価格商品」になります。

少しでもお得に購入したい場合はこちらの記事を参考にしてください。
こんな人は買ってOK!
・洗浄力や乾燥後の仕上がりを重視したい
・機能性だけではなくデザイン性も重視したい
・スマホでの遠隔操作もやりたい
・日本製をできれば選びたい
【3位】ニトリ ND100KL1
- 総合評価:★★★
- 買いやすさ:★★★★★
運転時間:★★
機能性:★★★
お手入れ性:★★
衣類の縮みにくさ:★★
先に言っておくと「高性能」ではありません。乾燥時間も標準コースではかなり時間がかかります。洗剤自動投入も対応していませんが、ニトリのドラム式洗濯機の良さはそこではありません。
- 2㎏の容量を約60分で洗濯から乾燥までできる
- 温水洗浄コース搭載
この2つの特徴が、新社会人や単身赴任などの一人暮らしにはかなり魅力的な洗濯機ですし、無料で5年間の保証に加入できるのも安心点。
価格も10万円を切る価格ですし、設置不可になりやすい本体奥行きと高さを抑えてある設計なので狭い部屋でも設置しやすいのがポイントです。
こんな人は買ってOK!
・とにかく価格を抑えたい
・初めての一人暮らしでドラム式洗濯機を使いたい
・1回あたりの洗濯物の量が少なく、汚れものも少ない
ドラム式洗濯機を購入する前にチェックすべきこと

いくら設置しやすいコンパクトドラム式洗濯機としても、購入前のチェックは必要です。
- 設置場所の確認
- 搬入経路の確認
- 失敗しないネット購入のポイント
この3つを詳しく解説します。
設置場所の確認
洗濯機の設置スペースに防水パン(防水フロアー)が設置されている場合は、防水パンの寸法の確認が必要です。

写真はパナソニックのサイトから引用していますが、どのドラム式洗濯機も写真の条件を満たしていれば大体OKです。もちろん洗濯機を設置したときに手前のスペースが確保されているかも重要。

設置はできたけど、ドラム式洗濯機のドアが開かない!とかないように注意です。
また、洗濯機設置床面から蛇口の先までの高さも重要です。本体の高さ+10~15cmあれば大丈夫でしょう。
搬入経路の確認
設置場所はOKでも、そこまで運ぶことができないというパターンもあります。
エレベーターや階段、玄関や脱衣所のドア幅には注意しましょう。本体幅+5~10cmは欲しいところ。

脱衣所に洗濯機を置く場合、脱衣所の入り口のドア幅はそこまで広くありません。ドア幅が65cm以内の場合は家電量販店で一度相談した方が良いです。
失敗しないネット購入のポイント
最近では大型家電でもネット購入する方が増えています。メリットはやはり価格の安さ。(ポイント還元で実質かなりお得になることも)
しかし知識が不十分だと失敗することも多いので、ネット購入の際は以下の点に注意しましょう。
- 家電ネット購入時に注意するポイント
- ・設置料、送料、処分料
・配送日時指定の有無
・返品、キャンセル規定
別記事でもっと詳しく解説しています。
まとめ
国内大手メーカーも一気に参入してきた「コンパクトドラム式洗濯機」市場。今までのドラム式洗濯機よりも価格を抑えられていて、設置しやすくなっているので、ドラム式洗濯機を選ぶ人が一気に増えると予想されます。

2025年からドラム式洗濯機を使っている家庭の割合が一気に高くなるでしょうね!
ただし種類は増えましたが、機種によって性能はバラバラです。「よくわらからず購入したけど思っていたのと違った」などが無いように、しっかりと比較し、それぞれの特徴を知った上であなたにぴったりの洗濯機を選ぶようにしましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。





