
「ニトリのドラム式洗濯機、安かろう悪かろうじゃないの?」そんな不安ありませんか?結論から言うと、ニトリのドラム式洗濯機は『価格を最優先し、割り切れるポイントがあるなら“買い”』ですが、購入前に必ず知っておくべき注意点も存在します。この記事では、利用者のリアルな評判や口コミを深掘りし、メリットはもちろん、隠れたデメリットや「買って後悔した」という声も包み隠さずお届け。本当にあなたに合う洗濯機なのか、この記事を読めばスッキリ解決します。
本記事の信頼性
この記事は家電販売歴10年以上の私nananが書いています。
おうちに居ながら皆さんの家電選びのお手伝いが出来るように日々記事を執筆中。
- こんな悩みを解決します
- ・ニトリのドラム式洗濯機って実際にどうなの?
・ニトリのドラム式洗濯機の評判は
・ニトリのドラム式洗濯機はどこのメーカーが作ってる?
Contents
ニトリ ドラム式洗濯機の特徴とスペック
ニトリは家電を中心に取り扱うメーカーではないので、公式サイトの商品ページを見ても、あまり詳細がわかりづらいです。
ニトリの家電は基本的に中国のメーカーに製造してもらっているので、今回のドラム式洗濯機も同様です。作りとしてはAQUAのドラム式洗濯機に作りが近いのでハイアール系かなと予想しています。
取扱説明書の内容も含めてチェックし、家電のプロとして徹底解説していきます。
ND100KL1(10kgタイプ)とND120KL1(12kgタイプ)の違い
対応している機能はどっちの容量を選んでも同じですが、乾燥機能付きは2つの容量がラインナップされています。
本体寸法については奥行きだけ違ってくるので選ぶときは注意が必要です。
- ニトリドラム式洗濯機の寸法
- 洗濯容量10㎏タイプ:幅600mm×奥行き595mm×高さ857mm
洗濯容量12㎏タイプ:幅600mm×奥行き664mm×高さ857mm
12㎏タイプになると奥行きが約66cmになりますが、乾燥機能つきドラム式洗濯機の一般的な奥行きは70cm超えてくるのでニトリは相当コンパクトです。
洗濯容量10㎏タイプ ND100KL1
- 仕様
- 価格:99,900円
洗濯容量/乾燥容量:10㎏ / 5㎏
カラー:ホワイト / ブラック
洗濯時間(約):38~44分
洗濯乾燥時間(約):68~466分
乾燥方式:ヒーター式(水冷除湿)
使用水量(約):10㎏洗濯時70L / 5㎏洗濯乾燥時109L
運転音(約):脱水時45db
一人暮らしで設置条件が厳しい場合におすすめのタイプ。奥行きが60cm以下ということは縦型式洗濯機とほぼ同じ奥行きということなので設置性はかなり高いです。
一度ドラム式洗濯機を検討したけど入らなかった…という方にもおススメ。乾燥機能が付いててこの奥行きは他にあまりありません。
洗濯容量12㎏タイプ ND120KL1
- 仕様
- 価格:129,900円
洗濯容量/乾燥容量:12㎏ / 6kg
カラー:ホワイト / ブラック
洗濯時間(約):38~44分
洗濯乾燥時間(約):68~466分
乾燥方式:ヒーター式(水冷除湿)
使用水量(約):12㎏洗濯時85L / 6㎏洗濯乾燥時115L
運転音(約):脱水時48db
家族で使う場合でも安心の容量。縦型式洗濯機に比べるとさすがに奥行きはありますが、それでも数センチの差しかないのでこちらも設置性はかなり高いです。
今までは搬入設置時に高さNGだった場合はAQUAが有力候補でしたが、さらに予算を抑えたいという方にはこのモデルが最有力になります。
ND100KL1とND120KL1の共通機能
ニトリのドラム式洗濯機は超低価格ながらも結構機能が豊富です。特に便利な機能がこちら。
- 特急洗乾コース
- 温水洗浄
- 乾燥フィルター自動洗浄
- パッキン自動洗浄
特急洗乾コース
2㎏までの容量制限はありますが、たった60分で洗濯から乾燥までを終わらせてくれるコース。一人暮らしならほとんどこの機能だけでやっていけると思います。
一人分の1日あたりの洗濯物の量が1.5㎏と言われているので毎日洗濯するなら充分です。
特急洗乾コースの注意点
洗い時間1分、すすぎ1回のみになるのでほとんど汚れていない衣類でないとしっかり汚れを落とすことはできません。食べこぼしなどは落としきれない可能性が高いです。
温水洗浄
洗濯機内で水を温めて温水にして洗濯できます。大手メーカーも上位モデルに採用している機能で、洗浄力をかなり向上できるので汚れ落ちにこだわる人におすすめです。
温度は約20℃、30℃、40℃、60℃と設定可能。
特に便利なのが40℃。ワイシャツや枕カバーなどの黄ばみ対策に有効です。
この温度帯だと、皮脂が溶けだす&洗剤の酵素活性化の効果で高い洗浄パフォーマンスを発揮できます。
お手入れが楽
乾燥機能つきの洗濯機は「乾燥フィルター」があり、毎回お手入れが必要ですが、ニトリのタイプは自動洗浄機能が搭載されているのでお手入れ不要。ドアパッキン部分も同様に毎回自動洗浄してくれるので普段のお手入れが相当楽になっています。
週に1回、洗濯機下部にある糸くずフィルターを掃除。あとは気になる部分があれば日常のお手入れするくらいでOK!
もちろん、月に1回程度で洗濯槽の槽洗浄を推奨しますが、それでも他に比べると手入れが楽になっています。
ND60UL1(乾燥機能なし6㎏タイプ)の特徴
2025年1月に乾燥機能なしのドラム式洗濯機が追加で登場しました。
- 仕様
- 価格:49,900円
洗濯容量/乾燥容量:6㎏
カラー:ホワイト / ブラック
洗濯時間(約):30分
使用水量(約):50L
運転音(約):脱水時45db
本体寸法:幅600mm×奥行き450mm×高さ865mm
一番の特徴は本体サイズ。奥行き45cmというのはドラム式洗濯機の中では相当スリムとなっており、むしろ縦型洗濯機よりも薄い設計になっています。
洗濯機置き場がキッチンスペースと同じだったり、通路に置く場合でも邪魔になりません。
- ND60UL1の主な機能
- ・約15分で洗濯できる快速コース搭載
・温水洗浄対応
・スチーム消臭コース搭載
スチーム消臭コースが便利
スーツなどの衣類についたニオイを約60分で消臭してくれる「スチーム消臭コース」に対応。洗濯槽内で蒸気を発生させてニオイを軽減してくれます。
この機能に関しては取扱説明書を読んでもあまり詳しく記載がありませんでした。蒸気を使用するので普段洗濯できるような衣類で使用することをおススメします。
この衣類は使用しないでなどの注意書きが無かったので、使用の際は注意した方が良いです。
乾燥機能なしのドラム式洗濯機のメリット
乾燥機能がないのであればドラム式洗濯機である必要はないのではと疑問を持つ人も多いと思います。
確かにドラム式洗濯機は乾燥までやったときのメリットが大きく、洗濯だけの場合は「衣類のごわつき」というデメリットもあります。
しかし、縦型洗濯機と比べて「節水性の高さ」「衣類の傷みにくさ」「洗濯機上部スペースが有効活用しやすい」というメリットもあるので、そういった点で洗濯機選びをしている人にはピッタリだと思います。
実際の使用者の口コミと評価
ニトリのドラム式洗濯機は発売してしばらく経ったので購入者の声も多く投稿されるようになってきました。実際に使ってみた感想など、利用者の口コミや評価をまとめました。
洗浄力や乾燥性能の実際
ニトリの公式サイトでも、2025年5月時点で評価☆4.4と高評価のようです。洗浄機能と乾燥機能でそれぞれ口コミを調べてみました。
洗浄機能
実際にニトリのドラム式洗濯機を購入して数ヶ月利用している、たもさんのブログによると、汚れ落ちは問題ないレベルとのこと。しかし他では洗浄力については「ひと昔前のドラム式洗濯機と同レベル」という声もあったので、総合的に評価すると、
- 数年前のドラム式洗濯機を使っていて汚れ落ちに不満がない
- ワイシャツやタオルなど汚れが少ない衣類の洗濯が中心
こういった人はニトリのドラム式洗濯機を選んでも大丈夫でしょう。
乾燥機能
高温で電気代もかかるヒーター式を採用しているので、どうしても電気代はかかりますが「思ったよりもしっかり乾く!」という声が多いです。ただしパーカーなど厚手の衣類は乾きムラが発生していることもあるようなので、乾きにくい衣類を一緒に乾燥するときは、規定の容量よりも少なめで乾燥させた方が良さそうです。
乾燥時間については容量にもよりますが、4人分の衣類を洗濯から乾燥までやって4〜5時間くらい。パナソニックなど国内主要メーカーと比較して1〜2時間長くなります。
電気代やメンテナンスの手間
電気代については、ニトリ公式に問い合わせたところ「ND100KL1(10kgタイプ)」で約55円との回答が届きましたが、実際にはもう少しかかっている様子。乾燥容量や周囲の気温、衣類にもよるので60〜100円ほどと考えていた方が良いみたいです。
メンテナンスや使いやすさの面ではストレスと感じている口コミが多かったのが印象的。
- 排水フィルターがゴミをキャッチしない
- 温水洗浄設定時にボタン長押しが面倒
- 高さが低すぎて衣類の出し入れ時にしゃがむ必要があるから大変
低価格を実現している分のシワ寄せがここにきているなと感じました。
Xでの口コミ
ニトリのドラム式洗濯機を購入した人たちの投稿をチェックしてみましょう。
20年近く使っていたドラム式洗濯機とさよならして
ニトリのドラム式をお迎えしました快適だ〜
— 小林なるみ@あわい (@narumiuuu) May 6, 2025
とうとう我が家にニトリのドラム式洗濯乾燥機が降臨しました〜〜〜👏✨✨
早速使って見たのだけど、良い!ちゃんと乾く!!そして想像より静かだった‼︎
でも早速使って見たら、洗濯物がゴム臭くなってしまったので、フレグランスビーズと洗濯槽クリーナーを買って洗い直します😓 pic.twitter.com/edZCOIcz0r— たまこ🐾 (@Cat_tamakoro) January 24, 2025
飼い主が馬鹿なので、またしても東証貯金箱を使ってしまった:( ;´꒳`;)
ニトリのドラム式洗濯機(広島銀行利確産)
脱水はもちろん音と揺れがあるけど、縦型の洗濯機とは比べもんにならんぐらい静か
安かったから耐久性などなどは知らんが pic.twitter.com/E0nZovoDp7
— がわ⊿@ (@gabu_boruto) March 24, 2025
ニトリのドラム式洗濯機初運転
思ったよりうるさくないしいいね pic.twitter.com/Nd0kkcunbR— 靑 (@nekokoneko2828) March 7, 2025
ニトリのドラム式洗濯機、使用して3カ月くらいで排水溝詰まりました。購入検討してる人は糸くずボックス買いましょう。僕は買いました。
— にじゅう (@20nenme_comi) May 3, 2025
ニトリのドラム式洗濯機買って初めて乾燥だけやって終わってみたらまさかの洗濯物びしゃびしゃ中は水たまりだった…
排水やコンセントの抜き差しでリベンジしたら次はなんとか大丈夫だったが最初はこんなもんなのかな🤔— ぐーたら (@gootaradame30) March 8, 2025
ニトリのドラム式洗濯機、初期不良っぽい
タオル等の衣類のみでチャック等の金属類がついてる衣類は一切ない状況の脱水でこんな音する?これが普通?
テスト運転ではこの音はしない
比較対象がない中で初期不良の問合せってしにくいのよ https://t.co/MwzFY4XbdF pic.twitter.com/6M3JTbt1yA— 疋田大/京都の社会保険労務士 (@hikitadai) February 1, 2025
価格が安いから洗浄力や乾燥能力に不安があった人たちからは仕上がりは良好。特に、運転音が思ったよりも静かだったという口コミがやはり多いなと感じました。
しかし排水フィルターのお手入れについてや初期不良のトラブルがあったという声も。実際に価格が安い家電はこういったトラブルが多いので、問い合わせて修理や交換をしてもらいましょう。もちろん購入時は延長保証の加入を強くおすすめします。
他社製品との比較レビュー
メーカー | ニトリ | パナソニック | AQUA | ヤマダデンキ |
型式 | ND100KL1 | NA-SD10UAL | AQW-DM10R-L | YWM-YV90N |
色 | ホワイト ブラック | ホワイト | ホワイト | ホワイト |
ドアの開き | 左開きのみ | 左開きのみ | 左開き 右開き | 左開きのみ |
洗濯容量 乾燥容量 | 10㎏ 5㎏ | 10㎏ 5㎏ | 10㎏ 5㎏ | 9㎏ 4.5㎏ |
洗濯時間 | 38~44分 | 33分 | 29分 | 非公開 |
洗濯乾燥時間 | 68~466分 | 195分 | 149分 | 非公開 |
乾燥方式 | ヒーター乾燥 (水冷式) | 低温ヒーター乾燥 (排気式) | ヒートポンプ乾燥 | ヒーター乾燥 (水冷式) |
洗濯乾燥時 電気代(約) | 5㎏洗濯乾燥時 55円 | 5㎏洗濯乾燥時 60.5円 | 5㎏洗濯乾燥時 33.0円 | 5㎏洗濯乾燥時 非公開 |
洗剤自動投入 | × | 〇 | 〇 | × |
温水洗浄 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
スマホ連携 | × | 〇 | × | × |
乾燥フィルター お手入れ | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 |
本体寸法 幅×奥行き×高さ | 600×595×857mm | 600x650x960mm | 595×616×943mm | 596×656×1,003 mm |
楽天市場サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
低価格でコンパクトなドラム式洗濯機として、よく比較されているのが「パナソニック」「AQUA」そして最近発売されたヤマダデンキオリジナルドラム式洗濯機「RORO」です。
パナソニックやAQUAとの比較
ドラム式洗濯機で一番人気を誇るパナソニック。基本的にパナソニックは高価格帯のモデルが多いですが、2025年1月に価格を抑えたコンパクトモデル「SDシリーズ」が発売。発売以降、一人暮らしの方を中心にヒットしています。また、AQUAも他大手メーカーに比べて手頃なモデルが多いことから注目されています。
価格はニトリがダントツで安いですが、もう少し機能を充実させたいならパナソニックやAQUAが候補になるでしょう。
ニトリのドラム式洗濯機との比較を別記事で詳しく解説しているので、こちらをチェックしてみてください。
ヤマダデンキオリジナル RORO(ロロ)
2025年4月に発売した「ヤマダデンキが本気で開発したドラム式洗濯機」で話題のRORO。
- 幅約59cm、奥行き約65cm、高さ約100cmのコンパクト設計
- 乾燥フィルター、ドアパッキンの裏側、洗濯槽の自動お掃除付き
- 温水洗浄コース対応
ニトリのドラム式洗濯機にプラス1万円してさらに使いやすさを向上させたと思ってもらえればOK。しかも運転音も静かです。長期保証がセットになっているのでさらにお得感もあります。
より使い勝手の良さと保証を重視するならこちらを選びましょう。
ニトリ ドラム式洗濯機のメリットとデメリット
ニトリのドラム式洗濯機のメリットとデメリットをそれぞれまとめました。購入前にしっかりチェックした上で、あなたにとって本当に必要なのかを判断していきましょう。
メリット
- 10kgタイプなら10万円を切る激安価格
- コンパクト設計
- スピード洗濯乾燥
激安価格
洗濯容量10㎏以上の乾燥機能つきドラム式洗濯機であれば、一般的に20万~30万円します。それが洗濯容量10㎏タイプであれば10万円以下で購入できるのはまさに価格破壊です。
縦型洗濯機でも乾燥機能がついたら、国内大手メーカーだと10万円以上はするので使用水量などの光熱費を考えるとニトリのドラム式洗濯機は選ぶ価値があると思います。
2025年1月に登場した6㎏タイプは何と5万円以下で購入できます!
コンパクト設計
- ニトリドラム式洗濯機の寸法
- 洗濯容量10㎏タイプ:幅600mm×奥行き595mm×高さ857mm
洗濯容量12㎏タイプ:幅600mm×奥行き664mm×高さ857mm
洗濯容量6㎏タイプ:幅600mm×奥行き450mm×高さ865mm
一般的なドラム式洗濯機に比べて奥行きと高さがとにかくコンパクト。
私も家電量販店で案内をしている際に、ドラム式洗濯機希望のお客様が奥行きや高さで設置できなかったという声をよく聴いてきました。
今までは諦めて縦型洗濯機にするしかなかったですが、これからは諦めずに済む方が増えるはずです。
2㎏を60分で洗濯乾燥までできる
乾燥機能付きタイプは、汚れていない衣類であれば2㎏の量を1時間で洗濯から乾燥までできる「特急洗乾コース」が優秀です。
洗濯するのを忘れていたとしても朝から慌てずに済みます。
パナソニックや東芝などの国内大手メーカーのドラム式洗濯機にも搭載されている人気機能。私もこのお急ぎコースはお世話になっています。
デメリット
- 乾燥能力は高くない
- ホコリ詰まりのリスクがある
- 洗剤柔軟剤自動投入は非対応
- ドアの開きに注意
乾燥能力にあまり期待してはダメ
ニトリのドラム式洗濯機は水冷除湿タイプのヒーター式を採用しています。洗濯機本体の価格を抑えることができますが、デメリットが多いのも特徴です。
- 水冷除湿タイプヒーター式乾燥のデメリット
- ・高温乾燥で衣類が縮みやすい
・電気代が高い
・乾燥時に冷却のため水道水を追加で使用する
また、他のドラム式洗濯機に比べて乾燥時間が長い可能性が高いです。乾燥する衣類の量や質、周囲温度などで変動はしますが、取扱説明書によると最長466分とのこと。つまり7時間以上かかるとのことなので相当な長さになります。
コンパクト設計=洗濯槽内も小さいということなので乾燥使用時の衣類のシワ伸ばし効果もそこまで期待できないです。
洗濯から乾燥までの電気代については公式サイトの仕様には記載がありませんでしたが、ニトリに問い合わせたところ、以下の返信がありました。
ND100KL1(10㎏タイプ)の電気代は55円になります。
ND120KL1(12㎏タイプ)の電気代は計測していないようです。
12㎏タイプについては正確な数字は不明ですが、ヒーター式なので恐らく1回あたり60円前後になると思います。省エネ性の高いヒートポンプ式が30円前後なので約2倍の電気代です。
乾燥フィルター自動おそうじはリスクあり
乾燥機能付きモデルに搭載している乾燥フィルター自動お掃除は日立やAQUAでも採用されていますが、これトラブルがやはり多いです。個人的にはあまり信用していない機能。
ニトリの場合は水でフィルターを洗い流すようですが、100%しっかりホコリを除去するというのは難しいはず。
ドラム式洗濯機はホコリ詰まりでのトラブルが多いので、しばらくして乾燥できなくなり修理という可能性が他より高くなります。
こればかりは長期間使ってみないと何とも言えないので、購入するときは延長保証の加入を強くおススメします。
排水口にゴミが溜まりやすい仕様になっている
ニトリの糸くずフィルター(排水フィルター)は国内メーカーのようにゴミをしっかりキャッチできる構造になっておらず、排水口に糸くずが流れるリスクが高いです。
月に1回程度で、排水口に繋げているホースを外し、排水口の掃除が必要になります。
もともと排水口は定期的に掃除していた方が良いのですが、他の洗濯機よりもこまめにチェックしておいた方が良いです。
洗剤柔軟剤自動投入モデルではない
洗濯機選びにおいて、最近人気の「洗剤自動投入」には対応していません。洗濯するときにその時の洗濯量に合わせて洗剤を測って投入する必要があります。
左開きのみ
国内大手メーカーのドラム式洗濯機であれば、ドアの開きを選べるモデルが多いですがニトリは左開きのみ。ドアは一般的に壁側に開く方が作業スペースが確保しやすく、衣類の出し入れがしやすいです。
購入を検討するときは設置場所の状態をチェックして使いづらくないかを確認しましょう。
ニトリのドラム式洗濯機をプロが本音で評価!
仕様や搭載されている機能などから、ニトリのドラム式洗濯機を買って「後悔する人」と「後悔しない人」をそれぞれ紹介していきます。
買うべき人
一番おすすめなのは一人暮らしでドラム式洗濯機を使いたい人。
コンパクト設計で狭い部屋でも設置しやすいですし、乾燥まで洗濯機にお任せできるので家事負担を大きく減らすことができます。
- ニトリのドラム式洗濯式を買うべき人
- ・一度の洗濯量が少ない
・そこまで衣類が汚れることが少ない
・コンパクトな洗濯機を探している
・価格をとにかく抑えたい
買わない方がよい人
性能重視ならニトリのドラム式洗濯機は避けた方が無難です。温水洗浄やお手入れ性の高さをこの価格帯で搭載しているのは確かに素晴らしいですが、基本性能はそこまで高くありません。
- ニトリのドラム式洗濯式を買わない方がよい人
- ・普段から洗浄力を重視したい
・光熱費を抑えたい
・故障リスクが少ない方がよい
・乾燥時間が遅いと困る
衣類が汚れやすい子供がいる家庭は性能に満足しにくいので初期投資が高めでも高性能モデルを選ぶようにしましょう。
国内大手メーカーのドラム式洗濯機を特集しているので気になる方はこちらも読んでみてください。
ニトリで家電を買うときの注意点
ニトリで大型家電を購入するときの注意点をまとめました。購入前にしっかりチェックしておきましょう。
配送料金をしっかりチェックしておく
ニトリで家電購入をするときは、家電量販店とは違って配送料金が発生します。
- 大型家電の配送料金
- 配送設置料:4,400円
・土日祝日配送希望:+1,100円
・時間指定配送希望:+1,100円
それでもまだ全然ニトリ家電は安いのですごいですよね…。
リサイクル処分があるときは注意
洗濯機の買い替えでの購入の場合、今使っている洗濯機のリサイクル処分が必要となります。
その場合はニトリに4,400円の支払い+郵便局でリサイクル券の購入が必要です。
リサイクル券の料金については処分予定の洗濯機のメーカーにより価格が違いますが大体2~3千円くらいです。
延長保証は加入しておいた方が良い
デメリットでも解説していますが、故障リスクがあるので延長保証は加入することをおススメします。
メーカー保証1年に+4年で5年間全額保証になります。
- 延長保証加入料
- 洗濯容量10㎏タイプ:5,500円
洗濯容量12㎏タイプ:7,000円
洗濯容量6㎏タイプ:3,500円
ニトリの延長保証サービスについてはこちらで詳しくチェックできます。
楽天やYahoo!を経由した方がお得
ニトリの店頭や公式サイトだけでなく、ニトリは楽天市場やYahoo!にもショップを出しています。こちらで購入した方が、楽天ポイントやPayPayポイントが多く貯まるのでお得です。
- ポイント還元率の違い
- 【ニトリ公式】0.5%
【楽天市場店】1%以上
【Yahoo!ショッピング店】1%以上
楽天やYahoo!はポイントアップなどのイベントや達成条件によって、ポイント還元率を増やすことができます。
ニトリのドラム式洗濯機についてのQ&A
Q.一人暮らしの家にも設置できる?
防水パンがある場合、防水パンの内寸(縁の内側)が幅60cm、奥行き50cm以上あれば設置自体は可能です。本体幅が60cmあるので、洗濯機置き場に行きつくまでの通り道が65cm以上の幅があれば大丈夫かと思います。
ギリギリの場合は店頭で相談しましょう。
Q.激安で販売できる理由は?
海外で製造してたり、部品のコストカットされているのはもちろんですが、主な理由は以下のとおりかと。
- ニトリのドラム式洗濯機が激安で販売できる主な理由
- ・省エネ性の高いヒートポンプ式乾燥ではない
・洗剤自動投入非対応
・対応コースをある程度限定してシンプルにしている
高温で電気代も高くなるヒーター乾燥にしたことで、大幅に本体価格を抑えることができています。国内大手のシャープにもヒーター乾燥式のドラム式洗濯機がありますが、それと比較してもニトリのドラム式洗濯機は5~10万円ほど安いです。
ニトリのドラム式洗濯機の寿命は?
洗濯機の耐用年数は7年なので、使う回数にもよりますが、1日1回ペースだと約10年、1日3回ペースだと4,5年ほどだと思います。
しかし、乾燥フィルター自動掃除機能により、内部でのホコリ詰まりリスクが予想されるので必ず延長保証は加入するようにしましょう。
ニトリのドラム式洗濯機の乾燥時間は?
ニトリ公式情報で洗濯乾燥時の時間が公開されておらず、取扱説明書によると、68~466分となっています。
実際に使用されている、たもさんのブログによるとMAX量入れて洗濯~乾燥まで4時間ほどかかったようです。
ニトリのドラム式乾燥機を1ヶ月使ってみた口コミ|ワーママたものブログ
起動音の変更方法は?
ニトリのドラム式洗濯機は、実は電源を入れた時の音を変更できます。何とその音がニトリのCMでもおなじみの「お、ねだん以上。ニトリ♪」のメロディなんです。
電源を切った状態で「洗い」と「特急洗乾」ボタンを同時に長押し
ピロリン♪と音が鳴ったら変更された合図です。その後電源を入れると起動音が変更されています。
元に戻す場合は、同じ操作をすればOKです。
まとめ
ニトリのドラム式洗濯機について家電のプロ目線で解説しました。
格安&コンパクトを実現しているので購入ハードルがとにかく低くなりました。今まで価格や設置条件でドラム式洗濯機を諦めていた人にとってはかなり魅力的だと思います。
しかし、仕様や特徴を細かくチェックすると、全員におススメとは言えない洗濯機でしたので自分に合うのかをしっかり考えた上で選んでいきましょう。
- ニトリのドラム式洗濯式を買うべき人
- ・一度の洗濯量が少ない
・そこまで衣類が汚れることが少ない
・コンパクトな洗濯機を探している
・価格をとにかく抑えたい
- ニトリのドラム式洗濯式を買わない方がよい人
- ・普段から洗浄力を重視したい
・光熱費を抑えたい
・故障リスクが少ない方がよい
・乾燥時間が遅いと困る
ニトリ以外でコンパクトドラム式洗濯機を探しているならこの記事も参考にどうぞ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。