大学や専門学校に入学する子供を持つ親として、学生生活をサポートするために必要なアイテムの一つがプリンターです。
この記事では、子供の勉強やレポート作成を応援するために、親がどのようにして最適なプリンターを選ぶべきかについて解説します。
本記事の信頼性
- こんな悩みを解決します
- ・学生向けプリンターの選び方を知りたい
・おすすめプリンターを知りたい
プリンター選びのポイント
プリンターも様々な機種があり、正直どれを選べば良いか悩んでしまいます。
学生が使用する上で、考えるべきプリンター選びのポイントはこちら。
- 予算とコストパフォーマンス
- 印刷品質
- 使いやすさ
予算とコストパフォーマンス
最初に検討すべきは、予算とそのプリンターのコストパフォーマンスです。
プリンターは「インクジェットプリンター」と「レーザープリンター」の2つに大きく種類が分かれますが、一般的な使い方であれば「インクジェットプリンター」が選ばれることがほとんど。
インクジェットプリンターの方が本体もコンパクトなものが多くて場所も取りません。レーザープリンターは大量印刷をする業務用という感じです。
インクジェットプリンターは「従来の通常モデル」と「大容量インクモデル」があります。
従来の通常モデルは初期費用が安いですが、インクのコストが高くつきます。一方、大容量インクモデルは初期費用は高めですが、長期的にはコスト効率が良いので2年ほど使い続けていれば元が取れることがほとんどです。
通常モデル
従来どおり、インクカートリッジをプリンター本体にセットして印刷していくタイプ。
プリンターの機種、対応インクにより印刷コストは変わりますが、インク1セットでA4カラー文章を300~500枚印刷できるものが多いです。
文章印刷に特化したモデルや、写真印刷に特化したモデルなど種類が多いです。
大容量インクモデル
数年前から登場した最近人気のモデル。本体価格は通常モデルよりも1万円ほど高くなりますが、インクコストがかなり安いのが特徴。
インクも一度の交換でたっぷり補充できるので交換回数も少なく、手間が減ります。
1回のインク交換でA4カラー文章を1,000枚~6,000枚印刷できます。
従来のインクカートリッジをセットするタイプもありますが、ほとんどがボトルに入ったインクを直接本体に注入するタイプになります。
印刷品質
レポートや論文など、学業での提出物は印刷品質が重要になります。特に、図表や写真を含む文書を印刷する場合は、解像度が高く、色再現性に優れたプリンターを選ぶことが大切です。
インクには、文章印刷に強い「顔料インク」と写真印刷に強い「染料インク」があります。学生の間はほとんどが文章印刷での用途ですので「顔料インク」に対応したプリンターを選びましょう。
- 顔料インクの特徴
- ・文字をくっきり印刷してくれる
・にじみにくいので、汗や水に強い
・写真用紙などツルツルした表面の用紙へ印刷するのは不向き
使いやすさ
使いやすさもプリンター選びの重要なポイントです。
最近のプリンターはほぼ全機種Wifi接続可能ですし、スマホ連携もできるので他のところを比較していきましょう。
- 選ぶべきおススメ機能3選
- ・前面給紙
・自動両面印刷
・自動クリーニング
前面給紙
プリンター本体の前面から用紙をセットできるので非常に楽。
本体価格が安い機種は前面給紙に対応しておらず、背面からいちいちセットしなきゃいけないので不便です。
背面給紙はプリンターの背面にスペースが必要になるので場所も取ります。
自動両面印刷
両面印刷ができれば用紙の消費も抑えることができますし、教授などへ提出するときも厚みを抑えてスマートです。
自動クリーニング
プリンターは使用しない期間が続くと、インクを噴射するヘッド部分が詰まるなどしてトラブルに繋がります。実際にこのトラブルで修理や買い替えになることがほとんど。
それを防ぐためにヘッドクリーニングの機能がプリンターには搭載されていますが、ブラザーのプリンターはプリンター本体をコンセントに繋いでおくだけで自動でクリーニングしてくれる便利機能があります。
プリンターは修理となると、基本はお店に直接持ち込んで手続きになります。子供がその対応をするのは大変なので、故障リスクを抑える機能はあった方が安心です。
学生向けおすすめプリンター
学生向けプリンターを選ぶポイントから、販売員歴10年以上のプロ目線で特におすすめの3機種を紹介します。
チェックしたポイントはこちら。
- チェックしたポイント
- ・本体価格
・A4カラー印刷1枚の印刷コスト
・7,000枚印刷したときのトータルコスト
・その他機能
トータルコストについては、大学4年間で学生が印刷する枚数の平均を参考にしています。
※参考:ペーパーレス化が進む現代、大学4年間の平均プリント枚数は?
コスパ抜群プリンター
- DCP-J4143N
- メーカー:brother(ブラザー)
本体価格:約3.5万円(2024.2.6時点)
印刷コスト:約4.1円(A4カラー1枚)
トータルコスト:約63,700円(本体+7000枚印刷)
その他機能:全色顔料インク、前面給紙、自動両面印刷、自動クリーニング、耐久性10万ページ
私が学生向けにイチ押しなのがbrotherの「DCP-J4143N」です。
ファーストタンクと呼ばれる「大容量インクタイプ」ながら、他のEPSONやCanonと比べて1万円ほど安いので、初期費用もランニングコストも抑えたコスパ抜群モデルになっています。
ちなみに印刷スピードもかなり速いので、レポートなど一度に複数枚印刷するときもストレスなく効率よく作業できます。
DCP-J4143Nのおすすめポイントはこちら。
- 全色顔料インク
- 初期インクがすでに大容量
- 故障リスクがが少なく安心
全色顔料インク
4色インクで構成されており、その全てが文章印刷に強い顔料インク。
文字だけでなく、グラフや表などのカラー印刷もくっきりと印刷できるのでクオリティの高い資料を作成できます。
ただし、写真用紙への印刷はイマイチなので、カメラで撮影した写真を印刷したい場合はコンビニや専門店のプリントサービスを利用すると良いです。
初期インクがすでに大容量
一般的に、プリンターに最初から付属しているインクはセットアップ用でインク容量が少ないことが多いです。
比較的すぐにインク切れを起こすので、販売員も基本的にはプリンター購入時に一緒に予備インクの購入を薦めています。
このDCP-J4143Nは初期インクからすでに大容量となっており、同じbrotherの通常モデル用インクの3セット+黒色5本分(約18,000円分)が付属。※インク型式「LC411」を基に算出
プリンターと同時購入する必要もないくらいしばらくの間は初期インクで印刷し続けることができます。
子供がインク交換やインク購入をする回数を激減させることができるので、子供にとっても安心ですね。
故障リスクが少なく安心
DCP-J4143Nは10万ページの印刷耐久があります。一般的な家庭用プリンターは3~5万ページなのでほぼ2倍の耐久性。
しかもbrother製プリンターの特徴である「自動クリーニング」ももちろん搭載されていますし、無料で加入できるbrother独自の延長保証サービス「ハイプリ」もあるので安心して使い続けることができます。
※ハイプリについてはこちら
トータルコスト最安プリンター
- EW-M634T
- メーカー:EPSON(エプソン)
本体価格:約4.3万円(2024.2.6時点)
印刷コスト:約1.0円(A4カラー1枚)
トータルコスト:約50,000円(本体+7000枚印刷)
その他機能:顔料インク(黒)、前面給紙、自動両面印刷
ランニングコストを含めてのトータルコストを抑えたいならこの「EW-M634T」がおすすめ。家庭用プリンターながらビジネス用途でも指名買いがあるモデルです。
EW-M634Tのおすすめポイントはこちら。
- 圧倒的に安いインクコスト
- メーカー独自の保証が手厚い
圧倒的に安いインクコスト
A4カラー文章なら1枚約1.0円、モノクロなら約0.4円という圧倒的な低コストで印刷できます。
初期インクも相当な量が入っているので、コスパ抜群としておすすめした「DCP-J4143N」と同様、しばらくインク交換する必要はありません。
ちなみにこちらの機種を1番におススメしなかった理由は印刷スピードが平均より遅いことです。
- 印刷速度の違い(A4カラー)
- DCP-J4143N:19枚/分
EW-M634T:8枚/分
モノクロ印刷だと、約15枚/分になりますがそれでもbrotherの「DCP-J4143N」の方が印刷速度が速いですね。
メーカー独自の保証が手厚い
brotherと同様にEPSONもメーカー独自の延長保証サービスがあります。brotherと違って有料にはなりますが、その分保証内容がかなり手厚くなっています。
加入料8,800円でトータル5年間、プリンターをガッチリ保証してくれます。その名も「カラリオスマイルプラス」というサービスです。
- カラリオスマイルプラス(全額プラン)の主な内容
- ・5年間修理代金全額サポート
・5年間何度でもサポートを受けることができる
・無料引き取り修理対応で店に持っていかずに済む
少しでもプリンターに異変を感じたら何度も無料で使えるのが良い点。しかも重たいプリンターをお店まで持ち込む必要もないので、子供にとっては相当安心です。
8,800円にはなりますが、1か月あたり約147円で学生期間中に安心を買えるということなのでアリだと思います。
プリンターは修理1回で2万円近くかかるので、自分用でないものこそ保証は入っておくことをおススメします。
低価格プリンター
- DCP-J528N
- メーカー:brother(ブラザー)
本体価格:約1.5万円(2024.2.6時点)
印刷コスト:約9.9円(A4カラー1枚)
トータルコスト:約84,300円(本体+7000枚印刷)
その他機能:顔料インク(黒)、前面給紙、自動両面印刷、自動クリーニング
予算の兼ね合いで本体価格が安いのを重視するなら、この「DCP-J528N」を候補にすべきです。
もっと安いプリンターもありますが、背面給紙のみだったり、印刷スピードが遅く作業効率が悪かったりと購入後の使い勝手が悪くなります。
インクコストも高いのでトータルコストがかなり高くなるので要注意です。
DCP-J528Nのおすすめポイントはこちら。
- 文章に強い黒色顔料インク
- 低価格なのに機能充実
文章に強い黒色顔料インク
4色インク構成のうち、黒色のみ顔料インクを採用したモデル。文字に強く、その他3色は写真に強い染料インクが採用されているので写真印刷もキレイにできる万能型です。
低価格なのに機能充実
1万円台で購入できる低価格モデルながら、普段使いに必要な機能を揃えています。
- 前面給紙
- 自動両面印刷
- 自動クリーニング
- SDカードからの直接印刷
大容量インクモデルではありませんが、通常モデルの中ではインクコストが安いのでトータルコストも比較的安く抑えることができます。
おススメしにくいプリンター
- EW-052A
- メーカー:EPSON(エプソン)
本体価格:約8千円(2024.2.6時点)
印刷コスト:約15.2円(A4カラー1枚)
トータルコスト:約114,400円(本体+7000枚印刷)
その他機能:顔料インク(黒)
1万円を切る価格で、さらにコンパクトな本体なのでパッと見かなり魅力的。しかもEPSON製だから安心なのではということもあり、注目されやすいプリンターです。
しかし、個人的にはあまりおススメしません。
- EW-052Aをおススメしない理由
- ・インク量が少なく、インクコストがかなり高い
・前面給紙に対応しておらず面倒
・印刷スピードが遅い
・液晶モニターが無く、操作しにくい
こういった理由もあり、価格.comではプリンター売れ筋ランキング1位なのに、満足度ランキングでは圏外となっています。
あと数千円だしてbrotherの「DCP-J528N」などを選んだ方が後悔が少ないです。
まとめ
大学生の子供を持つ親として、子供の学業をサポートするために適切なプリンターを選ぶことは非常に重要です。予算、印刷品質、使いやすさを考慮して、子供のニーズに最も合ったプリンターを選びましょう。
おススメとしては大容量インクタイプ。インクコストとインク交換回数を抑えることで、数年間使い続けていく子供への負担を減らしてあげることができます。
また、保証を充実させてあげることも同様に、万が一のトラブルが起きたときも安心です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。