国内のドラム式洗濯機は基本秋(10月~11月)に新型が発売されます。
今年も主要メーカー各社から2020年度モデルが揃いましたので、元家電量販店販売員である私nananが各メーカーの特徴を紹介していきます。
今回は乾燥の仕上がりを上げる「風アイロン」で人気の日立ドラム式洗濯機を解説していきます。
本記事の信頼性
Contents
日立ドラム式洗濯機は設置場所に合わせて選べる2タイプ
【奥行スリムタイプ】BD-NX120FL-N ※右開きあり
HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 BD-NX120FL(N)
仕様
- 洗濯容量12㎏/乾燥容量7㎏
- 洗濯時間33分(12㎏時)/洗濯乾燥時間190分(7㎏時)
- 本体寸法:幅695mm×奥行620mm×高さ1070mm
- 乾燥方式:ヒートリサイクル式
風アイロン×ビッグドラムで上質な乾燥の仕上がり

※日立公式HPより引用
吹き出し口から時速300kmの高速風で衣類を吹きかけ。
洗濯槽の直径も約61cmとかなり広く、槽内で衣類を舞い上げながら乾燥するので、シワ伸ばしや、ふんわり感を高める効果があります。

7㎏フルで乾燥してもシワが少なく、軽いアイロン掛けでシワを伸ばせて家事負担も軽減出来ます。
乾燥容量7kgの大容量
標準乾燥で国内最大の7kg!昨年度までは6㎏までだったので、乾燥容量が増えた事でより余裕を持っての乾燥が可能。
元々洗濯機で乾燥する際は、余裕があればあるほど乾燥ムラ、シワを押さえることが出来ます。

AIお洗濯×ナイアガラ洗浄で縦型式にも負けない洗浄力

※日立公式HPより引用
大流量の「ナイアガラ循環シャワー」+「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」で節水性を維持しつつ、縦型式洗濯機にも負けない洗浄力を発揮しています。

※日立公式HPより引用
ドラム式洗濯機は縦型式洗濯機よりもタオルのごわつきが起きやすいです。
しかしナイアガラ洗浄搭載機種なら、そのごわつきを抑える事が出来ます。
また、「AIお洗濯」により、洗剤の種類も自動判別。粉末洗剤、液体洗剤を見分けて、適切な方法で洗浄してくれます。
ポイント
「AIお洗濯」は9つのセンシングで衣類や水の状態を見極めて最適な洗浄をしてくれます。
汚れが多い時は自動で時間延長を掛けてしっかり対策し、水硬度が低い、水温が高い時などは洗剤量を少なく表示、洗濯時間も短縮できるので、状況に合わせた難しい都度の設定が不要です。
洗剤柔軟剤自動投入対応

※日立公式HPより引用
最近の洗濯機に搭載されている機能でトレンドになっている、「洗剤柔軟剤自動投入」にしっかり対応。常に適切な量を測って投入してくれます。
ポイント
洗剤の入れすぎは洗剤残りの原因となり、カビやニオイ、詰まりなどトラブルの素となるので、洗濯機自体のリスク軽減にも繋がります。
粉末洗剤やおしゃれ着用洗剤を使用する際など、自動投入をOFFにすることも可能。
ちなみにタンク容量は洗剤側1,000ml、柔軟剤700mlの大容量。
特大のお得パックも対応出来ますし、ある程度残量がある状態でも通常パックなら追加で1本追加も可能です。
奥行きスリムでスッキリ設置
本体奥行きが620mm。洗濯容量10㎏以上のドラム式洗濯機では一番最薄になります。
ドラム式洗濯機は奥行き700mm以上のものが主流になっているので、どうしても設置した際の“出っ張り”が気になりますが、こちらのタイプは縦型式洗濯機とほぼ同じ奥行きでスッキリ設置可能です。

※日立公式HPより引用
また、奥行きスリムはもう一つ恩恵が。
洗濯槽内の奥行きも短くなってくれているので、衣類の取り出しが簡単。
よりストレスフリーで使用出来ます。
他社を1歩リードするスマホ連携
スマホ連携による遠隔操作は、他メーカーも可能ですが、日立独自なのは洗剤柔軟剤の残量が減ってきた際にAmazonにて自動再注文してくれる機能。
また、Amazonで無くとも、残量が減ってきた際に、他のネットサイト(ヨドバシドットコム、ヤマダウェブコムなど)への誘導を通知してくれる機能も搭載されています。
また、「わがや流AI」コースでは、アプリで洗いあがりを評価すれば、次回からの仕上がり具合に反映させることが出来るので、より好みの設定に近づけてくれます。

※日立公式HPより引用

洗剤柔軟剤自動投入やスマホ連携非搭載モデルはこちら
BD-NV120FL-W
HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 BD-NV120FL(W)
洗剤柔軟剤自動投入、スマホ連携が非搭載であること以外の性能は同じ。
これでNX120Fに比べて約7万円安い(2020年10月時点)ので基本性能がしっかりしてれば充分という方はこちらもおすすめ。
【幅スリムタイプ】BD-SX110FL-N ※右開きあり
HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 BD-SX110FL(N)
仕様
- 洗濯容量11㎏/乾燥容量6㎏
- 洗濯時間33分(11㎏時)/洗濯乾燥時間165分(6㎏時)
- 本体寸法:幅600mm×奥行715mm×高さ1065mm
- 乾燥方式:ヒートリサイクル式
他メーカーのドラム式洗濯機と同フォルム
本体幅600mmと、他メーカーのドラム式洗濯機と同じ幅のビッグドラム。
正直、奥行きスリムタイプのビッグドラムの方が、洗濯槽の直径が広くなるので洗浄や乾燥で恩恵を受けやすくおすすめ。
しかし、幅スリムタイプのSX110Fの方が設置性が高く、気軽に選べるというメリットがあります。
設置環境を確認して、幅を抑える必要がありそうならSX110Fを検討すると良いです。
BD-NX120Fと搭載機能は同じ
AIお洗濯や、風アイロン、洗剤柔軟剤自動投入、スマホ連携などの機能はNX120Fと同様に搭載されています。
本体寸法と洗濯容量、洗濯乾燥容量の違いのみになります。
また、価格はNX120Fよりは抑えられます。
こんな人におすすめ
- 設置場所の横幅のスペースが少ない
- 予算を抑えつつ、機能重視
- 一度の洗濯乾燥容量が少量(2~3人家族)
洗剤柔軟剤自動投入やスマホ連携非搭載機種はこちら
BD-SV110FL-W
HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 BD-SV110FL(W)
洗剤柔軟剤自動投入、スマホ連携が非搭載であること以外の性能はSX110Fと同じ。
これでSX110Fに比べて約6万円安い(2020年10月時点)ので基本性能がしっかりしてれば充分という方はこちらもおすすめ。
【幅スリムタイプ】BD-SG100FL-W ※左開きのみ
HITACHI ドラム式洗濯乾燥機 BD-SG100FL(W)
仕様
- 洗濯容量10㎏/乾燥容量6㎏
- 洗濯時間45分(10㎏時)/洗濯乾燥時間165分(6㎏時)
- 本体寸法:幅600mm×奥行715mm×高さ1065mm
- 乾燥方式:ヒートリサイクル式
お手頃価格ですがファミリー向けの機能ではありません
風アイロン搭載機種で非常にお手頃価格なので、何も知らなければ手を出しそうですが、正直ファミリー向けとしてはおすすめしません。
ナイアガラ洗浄もAIお洗濯も非搭載となっており、洗浄力はそこまで無く、また洗濯時間も縦型式よりも長い45分。
勿論、洗剤自動投入などの機能も非搭載のシンプルモデルになります。
正直+2万くらい出して他メーカーのヒートポンプ式タイプの機種を購入することをおすすめします。
個人的には、こちらの機種の方が価格差以上の価値アリです。
Panasonic ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX300BL-W
仕様
- 洗濯容量10㎏/乾燥容量6㎏
- 洗濯時間30分(10㎏時)/洗濯乾燥時間114分(6㎏時)
- 本体寸法:幅600mm×奥行722mm×高さ1020mm
- 乾燥方式:ヒートポンプ式
洗濯時間や乾燥時間も短く、この機種の上位モデルVX700Bとの性能差があまり無いので、良コスパ洗濯機になります。
一人暮らしで乾燥機能が欲しいという方におすすめ
しかし低価格で良質な乾燥機能が手に入るのはやはり魅力的ではあります。
洗浄力などもそこまで求めず、とにかく予算を抑えたいという一人暮らしの方には候補としてアリです。
日立ドラム式洗濯機のおすすめ機能
AIお洗濯
水温や衣類の汚れ具合を見ながら、状況に応じて省エネ運転にするセンサーは他のメーカーでもありますが、日立のAIお洗濯は、通常よりもしっかり洗わないといけないと判断した際に、追加で最大10分の洗濯延長を掛けるのが特徴です。
洗濯歴の長い方には不要な機能かもしれませんが、まだまだ洗濯ビギナーの方はとりあえずAIお洗濯しておけば、難しく考える事なく最適な洗濯をしてくれます。
スチームアイロンコース
ドラム内を高湿環境にし、さらに高速風を衣類に吹きかけてシワを伸ばしていきます。
シャツ1枚を約5分でシワ軽減出来るので、忙しい朝やお出かけ前にサッと使える便利な機能です。
また、消臭効果もあり。
まとめ
日立のドラム式洗濯機はとにかく乾燥の仕上がり重視という方におすすめ。
特に奥行きスリムタイプ(NX120FやNV120F)は洗濯槽の直径が広く、とにかく洗浄、乾燥効率が高いです。
パナソニックの様に温水洗浄は搭載していませんが、乾燥風で衣類温度を上げる疑似温水のような機能はあるので、少し汚れが酷い時などはそちらで対応可能。
機能の割にはお手頃価格の多い良コスパ機種が多いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。